ラストのウィルキンソン夫人のセリフ。
「あなたは一体何をしたの?」
に尽きる映画。
統合失調症であるスパイダーに見えている(いた)ものは一体なんなのか。過去と現在が同時にそこに在り、信用できない…
再見。
多分主人公は記憶障害も伴っているから何度も自分の過去を探って思い出してはショックで忘れを繰り返しているのかな?
初見では理解できなかったけど要は母親の女としての部分を嫌悪して別人格として捉え…
デニス少年が一本の糸で紡ぐ殺人のしかけは、昏迷する記憶と裏腹にあまりに端正で、糸のいく先を追うカメラも編集の息遣いも非常に明快。これがとにかく印象深い。何かが影を残して存在感を放ったままの地面を抱く…
>>続きを読むちょっとややこしい
優しい母親が、たまに主人公に構ってくれず父親といちゃいちゃする、見たくない母親の姿から空想上の娼婦イヴォンヌが生まれたってこと?
もちろん父親は母を殴り殺したりはしてないけど、…
2006年鑑賞
精神病棟を退院した患者を預かる施設みたいな所。
社会復帰に向けての準備をするための施設なのかな。
病棟を経て、そこにやってきたファインズ。
駅に着いてからここに来るまでもずっとブ…
いつものクローネンバーグからグロさを除き、悲哀とやる瀬なさを残したような作品。
統合失調症の男の妄想を描いているのだが、母との死別、父や継母との確執に悩んだ子供時代の描写が辛い...何が真実なのかは…
クローネンバーグが描く現実と妄想の世界。レイフ・ファインズ演じるスパイダーが必死になって記憶の糸を手繰り寄せ、創り出してしまう妄想と不安定な現実との狭間を静かに、そして不気味に映し出している。
スパ…
クローネンバーグでいちばん好きかもしれない映画。
ストーリーもわかりやすいし、雰囲気ツボ。けどクローネンバーグ好きな人からすると物足りないのかな…
物語は主人公スパイダーの過去の回想録となってます…