夢みるように眠りたいの作品情報・感想・評価

「夢みるように眠りたい」に投稿された感想・評価

m

mの感想・評価

4.0

探偵ものってそんなに好きではないのだけれど、
ファンタジー・美少女登場が混ざり合い新しい感覚だった。

探偵系といえば大抵エンターテイメントだけれど、今作品は幻想と神聖さが入り乱れて、
あるいは探偵が現実世界ではないところに捜査しに行くという感じ。

そういう異世界に捜査しに行く系は沢山あるのだろうが、今回描かれている幻想世界は滅茶苦茶うつくしく、繊細だったし、
シーンの画(着物と花びら[雪?]の舞う)を作っただけでかなり大好き。

やっぱり物語は探偵ベースだからわかりやすいし、いわば初めのシーンで最後まで予測できる感じなのだけれど、
画のセンスや拘りが素敵だった。

十九歳でこの作品を作ったというのも、素敵だ。
ヒチ

ヒチの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

効果音や音楽は付いて台詞だけ字幕という半分サイレント映画。奇妙な誘拐事件を追う探偵と、攫われた姫を救い出す直前でフィルムが途切れてしまっていた未完の映画『永遠の謎』が、謎を追うごとに重なり合ってゆく。ラスト、壁に映し出されたフィルムの中の女性と主人公が同じカットの中に収まり、現実とフィクションの境を越えて邂逅を果たすシーンがとても良かった。この映画自体が1つの朧気な夢みたいで、こんな夢が見られるなら当分眠っててもええな。 
林海象監督は若い頃実際に探偵事務所で働いていたと聞いた。
初監督作品でこんな映画が撮れたらもう何も思い残すことないんじゃないかと思う。奇跡だ。
映画に対する思い入れが強い人ほど泣いてしまうと思う。実際、自分も映画ではないが演劇の裏方をやっていたことがあるので、涙が出た。奇跡のような映画だ。
nao

naoの感想・評価

4.5
モノクロ・サイレントの耽美で幻想的な世界、ほんとにほんとに最高。
積み重なっていくゆで卵の殻のコミカルさ、M・パテー商会のキモチワルさ。
幼い頃祖父にもらった仁丹の味を思い出した。

こんな素敵なフィルムの中に囚われてみたいと思う

人生で1番最初にハマったドラマは私立探偵濱マイクだったのだが、ここにその源流を見た気がする。母に勧められた「20世紀少年読本」も見てみたい。

椎名林檎の歌舞伎町の女王のPV、あるいはケイゾクbeautiful dreamerの柴田純の幼少の回想シーンか、そんな妖しさ
よ

よの感想・評価

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忍者がカメラに向かって小刀を投げると、画面手前に小刀が刺さった僧侶の手首が出現する
死に際の老婆が映画のラストシーンを撮るために仕組んだ計画、最後に演じられて映画は完成するけど人生は続く
nori007

nori007の感想・評価

3.0
林海象監督で、後の濱マイクや探偵事務所5の原型のようなものが見れる。

時は昭和60年代。しかし映像の作りは無声映画風である。効果音などが途中で入るが主人公のセリフはテロップで読む。

とある誘拐犯を追っているはずが、実際に追いかけていたのは意外なものであった。

佐野史郎も若くてとてもカッコいい。浅草の雰囲気もとてもいい。
ただ、やはり無声映画で映像もかなりソフトフォーカスがかかっているので現代の映像に見慣れた目からするとかなり地味である。これ語りべがいい調子に解説すればより面白くなるのではなかろうか。
sc.1 D-5(整理番号16)
16:10開映

映画によって生かされたひとは、やがて映画から救い出されねばならない。
shun

shunの感想・評価

3.8
白黒の無声映画であった。
影が強調された画が凝っていて、それだけでけっこう凄かった。
主人公の探偵がやたらとゆで卵ばかり食べたり、謎の組織Mパテー商会などフザケた所も多い一方、挿入歌が悲しくてメロも良いので、真剣な雰囲気にもなる。

冒頭、ラストが燃えて欠落した時代劇のフィルム。犯人から出される謎を解きながら、誘拐された娘を探偵が探すというストーリー。
和田誠のポスターを見てビジュアルは知っていたが、それが上映されると聞いて鑑賞。

個人的にはとてもハマった…!
作られた年代を見ると、トーキー映画が生まれて何十年も経っている。サイレントにするということは、それなりの意味合いがあるのだろうと思っていたのだが、字幕の使い方、効果音やナレーションは音声ありにするなど、サイレント/トーキーそれぞれの特性がうまく使い分けられていて◎

ストーリーのオチは途中で気がついた。ただ、そこまでどう持っていくのだろう…と思いながら見ていたが、後半の畳み掛けるような現実と虚構の入り混じり具合が最高によい。

コミカルなシーンもあれば、非常に綺麗なシーンも楽しめて、何度も繰り返し見たくなる、良い映画。
なご

なごの感想・評価

3.7
まさかのサイレント
面白かった
卵がぐるぐる回り続ける
最後のベタなオチも、役者の熱演で心引き締まった
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