シーンごとの余韻をとても大切にする監督だなぁ。
流れを遮らずシームレスに続く編集がとても見やすい。
ある少女の回想。
子供の頃に見た、父親の顔と一人の男の顔。
そばにいても近づき難い距離感。
前作…
娘に“振り子”を渡したあの瞬間。
あれは知識や好奇心ではなく、「魂の継承」だったと思いました。
もう自分が進めない場所を、娘に見てきてほしかったのかもしれません。
それが“父としての最後の責任”だ…
大好きな映画だった。
絶対に分かりきれない父親の気持ち。
エストレーリャに自分を重ね合わせるような感覚になった。
親っていちばん身近にいる絶対的な存在で、でも他人だから絶対に全てがわかることはなくて…
スペイン内戦後のスペイン北部、厳しい気候のイメージ、何やら不思議な父の行動。
過去に闘争や別れはある、でも内戦を体験した人の心には深く刻まれたものがあるのだろう。
まだ独裁政権の時代背景だから、解放…
少女の独白、静かな映画、美しい映像
身近な他人で大人の異性の謎や秘密の部分を成長とともに距離感を変えて接し方を変えて理解しようとする子供の心情が詳らかに語られているように思えた。
自身の親が知らない…
(C) 2005 Video Mercury Films S.A.