父のスペイン南部への失意と強い郷愁、娘のまだ見ぬ地に対する憧憬。詩的な印象を醸し出しながら圧倒的な静謐さをまとい、繰り広げられる父娘のストーリー。
こっくりとした色調の映像はとめどなく美しい。特にフ…
冒頭の段々と明るくなるシーンからガツンとやられます。
こんなにも光と影を上手く切り取れるものなんでしょうか。
やはりスペイン内戦の影響、父と娘の関係、映画館、と共通のモチーフを扱いながら前作とは異…
1957年のある朝、スペイン北部で暮らす一家の父が行方不明に。
枕の下に振り子を見つけた娘は、父はもう戻らないと悟る。
8歳から15歳になった少女の視点で描かれる静かな作品。
バイクに乗せてくれた父…
このレビューはネタバレを含みます
(別媒体から感想を転記)
2023/01/08
謎めいた父の孤独と秘密。娘はとても聡明で感受性が高く物事を見通す目を持っている。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントもそうだったし監督の理想が投影…
このレビューはネタバレを含みます
強く心に染みついた
若い時代の政治運動と情熱的な恋から離れられなかった父
レストランでの父と娘の会話は
娘が思春期を過ぎ
大人になってからだったら
父はまだ生きていたのではと
想像する
娘も父に似…
内戦の記憶に囚われたスペインが青い光に照らされる。
光と影の劇的なコントラスト。
陰影の濃い映像が美しく、人物が暗闇から浮かび上がるようなカメラが当時のスペインに残る悲劇の記憶を表している。
暗…
(C) 2005 Video Mercury Films S.A.