"ユハ"
"マルヤ"
"ふたりは子供のように幸せでした"
から始まる不吉さ。明るい音楽でふたりともにこにこして幸せそうなのに、もやもやと漂う不穏さ。こんな、絶対に悲しい物語に決まってる。
質素ながら…
悲劇なのかは、どうだろう。
マルヤの人生は、まだ始まったばかりだ。
これから先、まだまだ長い。
色々な思いを抱えながら、彼女はこれからの日々を生きていくのだから。
一度きりの人生、悲劇よ呼ばれる…
前作『浮き雲』で極まった感のカウリスマキ映画。極まってもそして人生は続くのでどうにかせんばなのがこの人生。映画の神達のこのどうにかせんばはどれも静かにスリリングだし、どれも意外性にひっくり返されるし…
>>続きを読む