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汚れたミルク/あるセールスマンの告発(2014年製作の映画)

Tigers

上映日:2017年03月04日

製作国:
  • インド
  • フランス
  • イギリス
  • / 上映時間:90分
    監督
    ダニス・タノヴィッチ
    脚本
    ダニス・タノヴィッチ
    アンディ・パターソン
    キャスト
    イムラーン・ハーシュミー
    ギータンジャリ
    ダニー・ヒューストン
    ハリド・アブダラ
    アディル・フセイン
    サティーヤディーブ・ミシュラ
    マリアム・ダボ
    ハイノ・フェルヒ
    サム・リード
    ビノード・ナグパル
    スプリヤ・パタク
    あらすじ
    あるグローバル企業が、パキスタンで粉ミルクを強引に販売したことによって、不衛生な水で溶かした粉ミルクを飲んだ乳幼児の死亡率が増加してしまう。その現状を知ったセールスマンのアヤンは、自らが販売した粉ミルクが子供たちの命を奪っている事に気づき、巨大企業を訴えようとする…。

    「汚れたミルク/あるセールスマンの告発」に投稿された感想・評価

    メメ子
    4.0
    多国籍企業の販売方法に対して、あるセールスマンが告発する映画。

    と書いたら一見ただのノンフィクション映画のようではありますが少し変わった構成で作られています。

    「セールスマンが告発する内容を映画化する過程を記録した」映画です。
    なのである種フィクションのドキュメンタリー、つまりモキュメンタリーのようでもあります。
    実際にサラッと企業名が出てきたり、一方的な正義ではなく主人公であるセールスマンも和解金の交渉を企業としていたと、良いこともそうでないことも起こったことすべてを記録しようという姿勢が描かれます。

    セールスマンが告発した、インフラ整備が不十分な中で粉ミルクを売り続けたことはは20年以上のことですが、実際にそれを映画として作る中でわかったのはそれが今も続いているということ。
    ネ○○を始め多くの多国籍企業は会社の利益のために商品を売り続けます。その土地の状況や事情を無視して。
    グローバル化について勉強すれば必ず出てする「負の部分」ですが、この映画を見ることでまた改めて気づかされると思いました。

    そしてまた面白いのはこの映画が日本でしか公開されてないことです。日本映画がじゃないのに。パッケージ化されるかわかりませんし、いつどこで再上映されるかわかりませんが、おすすめです。
    ●'17 7/15〜21単館公開
    (首都圏等: '17 3/4〜)
    配給: ビターズ・エンド
    ワイド(シネスコ) 音声仕様表示無し
    7/21 13:00〜 メトロ劇場にて観賞
    DCP上映 LPCM
    「サラエヴォの銃声」との共通パンフ未購入
    ※映写位置が悪い為、画面した少し切れて左右て上に黒味有り。
    真っ黒に暗く落ちるシーンでは、ソラリゼーションがかかったみたいな画面になる。
    エンドクレジットがボケ気味。

    正直、日本の「森永ヒ素ミルク事件」と違って、企業側に責任無いんじゃないの?国の上下水道の不備が最たる原因ではないかと。
    映画を観たら違ってました、あまり大差はないかと。
    商品を作り出したり販売する際の姿勢。
    企業の消費者への売ったら、はいおしまいな姿勢。
    国と企業の癒着。

    劇中での実名の出し方も巧妙で好きです。納得出来ない事が一点、【抗議のため】とか言っていたが、双子を授かった女性が一人は母乳もう一人は粉ミルクで育てて、粉ミルクの乳児が死んでしまうという部分、あれ貧困からくる殺人なんじゃないのか?そい勘ぐってしまう。
    ネ◯レって40年前から発展途上国で同じことをずっとやっていて未だにやってるってことなのか。
    もうキットカット買うの止めようかしら?
    雪印ももしかしたら廃棄牛乳でまたコーヒー牛乳を作っているかも知れないという想像がよぎる映画だった。
    Aya
    3.2
    実話かよ・・・まぁありそうだけど!!

    ある意味モキュメンタリーとも言える手法で撮られておりますね。
    実話を映画化しようとしている過程を追っているので。

    話はありがちです。
    パキスタンで大手企業の粉ミルクを医師へセールスしてゆくアヤン。新婚ホヤホヤでやる気も実力も満々。しかし仲の良かった医師がカラチへ勉強に行って2年後に帰って来たら態度が変わっていた。
    どうしたんだよ!と問い詰めると、脱水症状に陥り、死期寸前の赤ん坊を見せつけられる。

    原因は粉ミルクを不衛生な水で薄めて飲ませていることによる下痢、そして脱水症状。乳児には致命的である。

    そんな商品と知らずにトップセールスマンとして活躍していたアヤン。
    しかも商品を医師に売るために賄賂が横行していた。

    その2つにやりきれなさを感じ、会社を辞め告発するが・・・

    ありがちでしょ?!
    じゃあそんなありがちな話をどうやって見せるか、が重要であって、今回はその話を作る話、としての構成。

    わりとアヤンが純粋というか、こういう社会問題が世界中で起こっていたにもかかわらず、知らなかったんですよねまるで。
    それで自身の正義に基づき行動する。

    後はドラマ部分ですよね。
    最初に教えてくれた医師、助けてくれた機関の女性、そして支えてくれる家族。

    まぁ、奥さんが超絶綺麗なのはこの地方ではもう当たり前なんですけど、お父ちゃんがいいじゃん!
    自らも会社を不当解雇され、それを裁判所に訴え続けて行く年月・・・。

    パキスタンはまだまだ危ない町のようで、下手に動しまったアヤンには軍や会社からの脅し、近隣住民からの追っ手などなど超危なくなってくるんだけど!実際危ない目にあった場面自体はないの。
    ここちょっと見たかったけどまぁ実話なんだからしょうがない。

    というか、この問題自体が非常に微妙なラインだと思うのです。

    乳児を危険にさらしている原因は粉ミルクを不清潔な水に薄めて飲ませていたこと。

    そこまで企業の責任か?ということ。

    発展途上国においては考えられる話だと思う。
    それを加味しなかった企業にやはり問題があるし、収賄横行具合がパないっす!

    私も病院で働いてるけど、企業さんからものを頂く時ってあるんですけど、ノベルティ。メモとかペンとかカレンダーとか。
    ならこれが企業の名前入りのもっと価値のあるものだったら?
    その線引きは誰が?
    考えさせられました。

    わりと淡々としているので思ったほど面白くはなかったけど、悪くもない。
    Smoky
    3.9
    冒頭からいきなり川淵三郎の「あっ、オシムって言っちゃったね…」攻撃から始まるこの映画w 単純に「暴利を貪る多国籍企業は許せん!」な正義感丸出しの薄っぺらな作品にしなかったのは好感が持てる。企業だけでなく彼等と癒着して正しい情報を知らせたりや啓蒙活動を行わない国も同罪だし口を噤む人間も同罪。「誰もが正しいと頭で分かっていることの多くはなぜ実行されないのか?」という根源的な疑問を突きつけられる。余談だが「やはりマサラ系映画(舞台パキスタンなので一緒にしたら怒られる?)の女優さんは圧倒的美人が多い」のと、『007 リビングデイライツ』のボンドガールだったマリアム・ダボを久々にスクリーンで確認出来たのは収穫。
    HxMxYxSx
    3.2
    ソレイユ2にて鑑賞
    haru3u
    3.5
    パキスタンで現在進行形の事件を題材に、巨大企業に立ち向かう男の闘いを描いた社会派ドラマ。
    多国籍企業ネスレがパキスタンで粉ミルクを強引に販売し、非衛生な水でミルクを溶いたり、薄めて飲ませたりするために、たくさんの乳幼児が栄養失調で死亡してしまう(母乳で解消できるのですが、企業から金を受け取った医師は粉ミルクを病院で勧める上、母乳は出さないと止まってしまいます)。自身の販売した商品が幼い命を脅かしていることを知ったセールスマンのアヤンは、内部告発を決意するが…。

    アヤンは決して清廉潔白な英雄ではないですが、むしろその人間臭さに現実味があり好感を抱きました。
    大企業と政府を敵に回したため各方面から圧力がかかり、自身の命が危険晒されるのみならず、家族とも引き離されてしまう。すっきりとしないラストも、問題が未だ解決していないことを印象付けます。

    本作が欧米に先駆けて日本で世界初公開となったのは、ネスレの粉ミルクが日本では販売されていないからだそう(ネスカフェやキットカットの会社です)。少しでも問題が周知され、次に繋がればと思います。
    8さん
    3.6

    パキスタンで実際に起こった粉ミルク乳幼児大量死亡事件を描いた社会派サスペンス作品。

    1997年。ある大手グローバル企業が、パキスタンで粉ミルクを強引に販売した事によって、不衛生な水で溶かした粉ミルクを飲んだ乳幼児が死亡する事件が発生した。セールスマンのアヤンは、自らが販売した商品が子供達の命を奪っている事に気づき、世界最大企業を訴えようとする。アヤンの前に立ちはだかる、途方もなく巨大な権力の壁。しかし、男は人生の全てを投げうって立ち向かう。子どもたちを守る為、そして愛する家族の為に…


    『子供たちを守るため、男は世界最大企業を敵にまわした。』


    今も尚続く世界規模の飲料業界最大企業との、命を賭けた戦い。全ては会社と家族のの為にと思い奮闘してきた結末が、この様な結果になるとは誰が想像しただろう。アヤンと同じセールスマンで異変に気付いた者もいたと思う。間違いを間違いと言えるのは素晴らしいけれど、命を賭けてまでそれが実際に出来るかどうかはその人次第であり、信念を貫くには多くのリスクを背負ってしまう。表の顔は健全でも裏でやっている事は、劣悪な社会環境と変わらない杜撰なマーケティングと誠実さの欠片も無い販売戦略に、今後その会社の商品を見る度に今作を思い出してしまうかもしれない。
    のこ
    4.0
    今でも やせ細って亡くなっていく赤ちゃんの可哀想な姿が脳裏に焼き付いてます。
    切なかったですね~(泣)
    母乳が出ないお母さんにとって 粉ミルクの助けは絶大なるもので
    粉ミルクもお金がかかるし 不衛生なお水を煮沸しても大丈夫かな~?と
    パキスタンに限らずインドとか発展途上の国は~と心配になりました。
    やはり母乳に勝るものはないですが~
    営利を追求する多国籍企業と、その追求をするNGOだけでなく、貧困という闇が背景にあることを忘れてはいけませんね!

    映画を通して、こういう現状を知ることができて 見て良かったと思ってます。
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