喜劇か、悲劇か。
幻想的な冒頭の場面からラブロマンスを想像するけれども、実は、内容は滑稽といっていいようなもの。マダム・クリスティーヌは青春の追体験を望んで、かつて自分を愛した男性たちを訪問するが…
晩秋の霧たちこめる、憂愁の古城を後にして、若き未亡人は旅に出る。あの美しい夜、共に踊った若者たちよもう一度、と、彼らの名が連なる手帖を携えて。
初めての舞踏会、瞼を閉じれば今も聞こえる甘いワルツ。扇…
ジュリアン・デュヴィヴィエは、男たちにたいしては辛辣で滑稽に、女たちには優しく、そして美しく哀しい存在として描いています。これこそフランス映画、フランスのエスプリです。
気になる場面があります。舞踏…