これは素晴らしい傑作でした。
フェデリコフェリーニ監督作。
フェリーニは有名どころは大体観ているが、その中でも本作は屈指の出来だった。
昔人気を博したモノマネ芸人の2人が、テレビ番組で再開し、芸を…
映画史が始まるように列車の到着から始まり、全くどうでもいいテレビコマーシャルで終わる。映像の歴史を上書きする下品なテレビ。CMによって需要を高め、過剰な供給は街にゴミを溢れさせる。モノマネ芸人という…
>>続きを読む「巨乳は今日の夢だ」
アメリアがボロい楽屋のカーテンをめくると、鏡に小さく登場するピッポ。ここ最高。
別の部屋で寝て、楽屋で離れて着替えをするけれど、停電で久方ぶりに打ち解け、舞台で呼吸を合わせ…
1930年にダンスで人気を博したジンジャー・ロジャースとフレッド・アステア。
その二人のそっくりさんとしてテレビで活躍していたが今や老境となったジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニ。
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このレビューはネタバレを含みます
フェリーニ後期の作品はなかなか劇場で拝めないので、今回観れて良かった。かなり前の席だったのもあるが、派手なアクションがあるわけでもないのに映像を追うのに必死で字幕はなんとか追えている程度だった。と…
>>続きを読む明らかに映画に愛されている巨匠による、絢爛豪華なサーカス。ラヴェルのボレロのように、終盤に向けて上昇していく。しかし、物語の中心にいるのは、どこか皮肉にも捉えられた、テレビの時代に一瞬スポットライ…
>>続きを読む1940年代、厳しい戦争の時代に、傷を癒してくれたのは音楽だけだったと、テレビの司会は語る。
そんな時代に活躍したジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアのモノマネコンビ。
その2人が、娯楽と芸術…
私的に年末といえばフェッリーニを見たくなる。なぜでしょう。
そしてこれはとくにイタリアの賑やかでごたごたした年末っぽさがよくわかる映画。
アメリカで大人気であったアステアとロジャースというダンス…