これがはじめてのロベール・ブレッソン作品になった。
顔を映さず手元や動きをとらえる冒頭の画から完全にやられた。情景の描写や心情の告白を極度に表にし、あらゆる無駄を削ぎ落としている。何か優秀な文学を…
映画だけでは、15歳の妻が自殺した理由を理解するのは難しいのでは?
映画では、41歳の夫は癖のある人物としては描かれていません。
夫の実際のパーソナリティがよく分からなかったので、ドフト…
疑いの目線で相手の秘密を探り、全てを知り尽くして支配しようとする男と、死んでそれ以上何も知ることの出来ない謎になる女というよくある話で、ドールハウスのお人形や籠の中の鳥ならありがちだけど、格子ガラス…
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ドストエフスキーの書く範囲とブレッソンの映す範囲がぴったり一緒だ、とつくづく思う。
一挙手一投足を観察するように映すカメラ、夫の語り、鉄格子のようなドアで彼女を徹底的に閉じ込めるような構造…
視線の映画
ドミニク・サンダの伺うような不安そうな、かと思えば睨むような強い視線
銃を手にした時の視線、視線を遮るように分け隔てているスクリーン
「一度も私を見なかった」等、視線にも言及している
夫…
キショッ!!ドミニク・サンダの鉄仮面のような表情は「こいつ何言いよん……?」と取るしかない。そうしなければこんなもん無理すぎ。ベッドフレームとドアの意匠は鉄格子。自分が囚人を死なせたこともわかってな…
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