ドク・ホリディの作品情報・感想・評価

「ドク・ホリディ」に投稿された感想・評価

ワイアット・アープに利用され、労咳のため愛する女とも身を固められない、どん詰まりの末にアヘンにしがみつくドク・ボリディ。アープ側(アメリカ)への反体制と人生の諦念なのかピート・ハミルの脚本。内縁の妻で娼婦のフェイ・ダナウェイが、アープの妻に教会へ来なさいと訪問される場面でのタンカの切り方「説教が欲しくなったら教会に行くけど、いまのところはひざまずくのはアレの時だけよ!」かっこええ…。そしてやたらとあっさり終わってしまうOK牧場のシーン、保釈金まで出しておいて、、拳銃を放棄したキッドに向ける銃弾。おおお。ステイシー・キーチの死んだ目。フランク・ペリー最高だな。
世捨て人の風貌で絶望を受け入れ、どうしょうもない人生を生き抜いているステイシー・キーチは本当に最高。立場は違うが『ゴングなき戦い』と同じ(死んだ)目をしている。終盤、自分が育てた若者をためらいなく撃ち殺すステイシー・キーチのくだりに震える。どこまでも突き放すフランク・ペリー、作家として靡かず、強さに濡れる。フランク・ペリーとフェイ・ダナウェイのコンビは『愛と憎しみの伝説』へと続く。傑作だと思う。