罪の天使たちに投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『罪の天使たち』に投稿された感想・評価

ブレッソンの長編第1作。ドミニコ会の修道院を舞台に信者たちの活動を描く。大戦従軍で、ドイツ軍の捕虜となったブレッソン。収容先で知り合った司祭より映画の制作を依頼され、終戦後に作ったのが本作。
シアタ…

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 さすが、ブレッソンである。主人公のアンヌ=マリー(ルネ・フォール)の美しさは驚くべきものだ。舟越保武が削りだす、聖セシリアなどの静謐な美しさとは異なっているが、しかし、溌剌な美がそこにはある。ゆる…

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対照的な2人の性格の共に人間臭い部分と決意がブレッソンのリズムで浮き彫りにされていく、どんどん加速していく感じ。
最後締めあげる感覚が本当に気持ちいい、原作も読みたい

このレビューはネタバレを含みます

ブレッソンは常に同じ主題を描き続けた監督だと『罪の天使たち』をみて改めて思った。敬虔な信仰。故の共同体からの逸脱。そして人物が横たわることによる死への帰結。『ジャンヌ・ダルク裁判』をなぜ撮ったのか/…

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 本作を「ブレッソンの中でも好きな方」って言ったらシネフィルの方々は怒るでしょうか

 一堂に会した大女優たちは,彼女たちの「上っ面な喋り方や無用な身ぶり手ぶりのせい」で,「もはや人ではなくなってし…

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4.3
罪の入れ物としての修道院と刑務所の類似性。逆『天使にラブソングを…』。土下寝のような懺悔。「訓戒をください」と一部屋ずつ訪問して「短気」「虚栄心が強い」などとディスられるまくるのおもろ。
終わりよければすべてよし。
クライマックス~ラストカットがどちゃくそにカッコイイ。
これぞブレッソンの美。
4.5

元受刑者を受け入れる修道女会に、不幸にいる人を救おうと崇高な志を掲げて入会するアンヌ・マリー。
刑務所に訪問した際、問題児のテレーズを気にかけ、入会を勧める。。

清廉とはおよそかけ離れている。
な…

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thorn
4.3

信仰の無力さと、それでも他人を信じて愛する大切さを語る。最後にシスターとしての顔は剥奪され、ただの人間としての存在がそれぞれに浮き上がる様が美しい。古い、遠い国で距離が隔たってるにも関わらず、テーマ…

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ロベール・ブレッソン監督『罪の天使たち』(1943) DVDにて鑑賞。

ブレッソンの初長篇監督作。

ブルジョアのアンヌ・マリーが元受刑者のテレーズと同じ修道院という領域で、心を通わせようとするが…

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