めちゃくちゃストイックな映画だった……。
役者という役者は二人だけ。しかもその内の一人は監督本人。
まず二人が弁護士なのか記者なのかカウンセラーか何かなのか、画面の外の人から投げかけられる質問に答…
淡々と二人の日常生活を映しているだけのようで、じつは緻密に演出されている。たとえば、たんにご飯を食べるということが些細な所作ひとつでいちいちスリリングな活劇になってゆく凄まじさ。たとえば、セイコーマ…
>>続きを読む最初のシーン以降、ものすごく眠くて、起きてるのか寝てるのか朦朧とした意識で見てたが、耳や目から入ってくる情報が繰り返しのものであることは分かって、時間が過ぎているか過ぎていないか不明な変な浮遊感。再…
>>続きを読むタル・ベーラと同じ性向で、インテリを引っ掛ける術を知ってる映画。
「セリフを発さないこと」が目的化していて、新藤兼人『裸の島』を観た時の感覚と同じく、とてもつまらない。
入浴後、部屋に戻っても扉を開…
すまん正直に言おう。これはきつい。
セリフなしは意図的な演出だったとしても、周りの雑音にすら“人の声”がないというのがあまりにも不自然。
音楽すら排除される苦行の中で、非常に高度な観察眼を要求され…
悲劇を起点とする対立から宥和へ向けての、繰り返す日常の変奏曲。同じような場面がひたすら繰り返されるが、それが退屈に感じられないのは作り手の力量か観賞者の気質か。もちろん前者の要因が大きいと思うが、人…
>>続きを読む凄い迫力。好きなタイプでもどうしてもまた観たいタイプでもないけど、格が高い映画。最初と最後の数分しかセリフはなく、メインはまったく無言で日常がこれでもかこれでもかと繰り返される。その繰り返しの中で、…
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