戦後まもないドイツ・ベルリン、空襲であちこち崩れ落ちた廃墟のような風景、主人公の少年の表情は終始暗く険しくて最初から最後まで何ひとつ良いことが起こらない映画ですが、ラスト近く廃ビルの中をさまよう少年…
>>続きを読む決して声高ではない静かな描き方ではあるが、厭戦の思いがひしひしと伝わるロッセリーニの傑作である。敗戦がもたらした底なしの貧しさは市井の人々から他者を思いやる余裕を奪い、戦争責任などあろうはずもない一…
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主人公含め出てくる子どもたちが痩せ細りすぎてて、それだけで泣きそうになってしまう。
救いは一切なく、観たら一週間は確実に引きずるような映画だったが、当時のドイツ社会に漂っていた諦観みたいなものを直で…
第二次世界大戦後の廃墟と化したベルリンで撮影された、容赦ないネオレアリズモ映画
本来なら学校に通う学齢期の少年が、日々の生活のために犯罪行為にも加担してしまう。
大人は生きていくためにと割り切っ…
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戦争の業を始めとして子供に背負わせるべきじゃない業を全部エドムントが背負ってくのしんどすぎる
中盤までやや退屈なところも多かったけど父殺しからはエドムントの動き全てに目が離せない
最初は遊びより金稼…
「新ドイツ零年」のレビューとかぶるが、かなり昔、仕事で観たが、映画表現の異なる「ドイツ零年(1948)」と「新ドイツ零年(1991)」をワンセットで観ることで、戦後ドイツと統一後ドイツ、つまり二つの…
>>続きを読むロベルト・ロッセリーニを観ながら、あぁ、そうだったんだとフランソワ・トリュフォーを抱きしめたくなったのは、『大人は判ってくれない』(1959年)に観た、あの胎動するようなパリの街並みの秘密がここにあ…
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ロベルト・ロッセリーニ監督作品。敗戦直後のベルリンが舞台。主人公エドモンドの家庭は父は病弱。兄カールは働かないためエドモンドが稼ぎ手になっていた。
かつての担任の先生から、弱い者は強い者に滅ぼされる…
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