積読解消でカズオイシグロの『浮世の画家』を読んだら、初っ端から浮かぶ風景がひたすら小津。会話も小津。
主人公の娘の名前が紀子。そろそろ良い年の未婚女子。えー、小津やん、と思って最後まで読んで、解説読…
思っていた以上に官能的なんだな。周吉に対する紀子の執着が常軌を逸している、ファザコン以上に何かがある。それと同時に都会的な価値観と旧来の価値観の対立も所々に見られる。服装や髪型。そうすると、あの壺は…
>>続きを読む先に東京物語を観たが出演者がほとんど同じであり小津映画はスターシステムであることがわかった。
妻に先立たれた父を心配する娘。
嫁がない娘を心配する父。
お互いがお互いを想っている。
京都旅行で龍安寺…
父親はいつもケロッとしてて言葉短く、余裕のある素振りというか、あまり深刻に考えていないようで、娘の視界に入っていないときは父親なりに苦悩してる様子が控えめに描かれているのが良かった。
特に、服部なん…
鎌倉に住む大学教授の父と、婚期を逃しかけている娘の親子愛を描く。「紀子三部作」の第一作。
原節子演じる紀子の父に対する愛情が狂気的。紀子の縁談と併せて父の再婚の話が持ち上がったときの狼狽、能の席で…
「秋刀魚の味」に比べて圧倒的に恐ろしさや悲劇的な何かを感じる
それは原節子のあの日本人離れした何かと岩下志麻の違いでもあるだろう
「秋刀魚の味」の方がそういう意味では洗練されているように思うが、「晩…