赤と黒の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「赤と黒」に投稿された感想・評価

collina

collinaの感想・評価

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ジェラール・フィリップとダニエル・ダリューなしでは成り立たない「赤と黒」。

彼の一挙一動に目が奪われます。野心家でありながら、知的な表情で覆い隠し、女性を魅了していく。色っぽくもなりすぎずも魅力的。その均衡を保って演じることができるのは、ジェラール・フィリップしかいないのではないでしょうか。

ダニエル・ダリューの人妻でありながら、無垢な可憐さと妖艶さ。

ジュリアンの陳述にもありましたが、上へ上へと目指しても、上に行けば行くほど、苦しくなる、格さ、差別。機会があれば利用して、上に上に行こうと、ナポレオンに憧れるけれど、もう時代が違う。革命なんて起きないと馬鹿にされる。けれど、諦めきれずに、だから、スペインから亡命した男の話に聴き入るジュリアン。いっそ、諦めたら、ある程度の出世は望めたかもしれないし、実際、落ち着こうともした。現実と理想の間で揺れる彼の不安定さが引き金を引いて、「真実の愛」を見つけたのかもしれないし、彼にはどこに行っても、その道しか残っていなかったのかもしれない。彼の凛とした姿が物語る気がする。ここでの、ジェラールには惚れ惚れする。

スタンダールの言葉が挿入されていたけれど、意味が自分の中でとどまったまま、思考が溶けていってしまったところがある。原作読んでみようかしら。次観るときは、リマスターで。
U

Uの感想・評価

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2019.5.30 DVD #123

ようやく見た。若きトリュフォーがかの有名な論文「フランス映画のある種の傾向」で槍玉に挙げていたのを読んで以来、敬遠してしまっていた。
ジェラール・フィリップ(『白痴』、『肉体の悪魔』)、ダニエル・ダリュー(『輪舞』、『たそがれの女心』)という二大有名役者、スタンダールの著名な小説の映画化
Masa

Masaの感想・評価

4.5
セントバレンタインの夜にこの作品。

誰にもどんなことにも屈することのない愛の物語。
壮絶な魂の物語。

一つ一つの情事が変化していく心が美しい。

彼は生きていくのに必死だった。
だから女を利用した。そういう時代。

しかし最後に彼を救ったのは紛れもなく真実の愛。
chacole

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4.8
以前原作を読んでから映画を観たときは、J・フィリップではややトウがたって、品があり過ぎると思っていた。
何年かぶりに観る当該作品は原作になかなか忠実であり、J・フィリップの品は、J・ソレルが努力で獲得した知性に沿うものだと思った。
身分階級を己の魅力と努力と野心で乗り越えたかに見えて栄光を掴みそこね転落していくさまを描いた作品は古今東西たくさんあるが、J・フィリップの存在感と演技がそれらを抜きん出るものと実感した。
スタンダール原作
長編ながら、一気に見せる力のある映画。
ジェラールを遺憾無く、見続けられ感じ。
彼の後期の作品を多く見ているので、今作のややセットが多いことが、少し気になる。
ジェラールとダリューのお姫様抱っこは素が出てるようで眼福でありますた。
miyayuki7

miyayuki7の感想・評価

3.5
新文芸坐にて。長いけどジェラール・フィリップの美しさでずっと見てられる。赤服着た時の脚の長さにうっとり。こんなお話だったんだ。原作も読んでみたくなった
n

nの感想・評価

3.8
努力家で内に底知れぬ情熱を秘めた野心的なジュリアンソレルが好き
自分と重なるところがあるから応援したくなってしまう
『赤と黒』は好きで、本作は2度目の鑑賞。
文豪スタンダールの最高傑作。
この映画も、変に作り込んだりせずに、小説らしさが現れていると思います。

あまり馴染みのない時代ですが、『レ・ミゼラブル』とだいたい同じ時代。レミゼは長い年月を描いているので、その一部だけ被っています。
『赤と黒』は、フランス革命で、庶民にも自由平等がやってくると思われたが、ナポレオンの裏切りと敗北で王政が復活した、復古王政の時代です。

主人公ソレルはナポレオンに憧れる共和派だが、王政派の世の中で出世するためには、反感を抱きながらも貴族に取り入らなければいけない。
(ソレルは、美男子で知的。家庭教師や秘書として、貴族の家に住み込み、その家の女性たちに好意を持たれ、利用していく…。)

メロドラマとしても、展開がサクサク進むので面白いかと思いますが、やはり主題があっての傑作。
作品に込められたテーマは多く、そのテーマを書き連ねるだけでも、正直疲れてしまいそう。
大雑把すぎるけれど、以下のようなところがメインテーマ。
階級闘争と、ソレル死刑判決の真の理由。非キリスト化終結後の混乱を乗り越えつつあるカトリック教会の様子。マチルドのような新世代の恋愛観。
meg

megの感想・評価

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原作は未読。原作を読んだ上で鑑賞した方は不満の残る内容かも知れないが、私は単純に悲恋・不倫ものとして楽しめた。しかし作品の持つテーマは汲み取れなかったと思うので、要再鑑賞。「人は死んだと思ってる。僕達だけが生きてるのを知ってる。もう失う名誉もない。死刑の判決も。愛だけだ。神も人間も手を出せない」からラストまでは名場面!時代・宗教的背景に抵抗がない方にはおすすめ☆
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