出世のために僧服を着て、野望のために軍服を着る。女に二股かけて、それがために身の破滅、断頭台を前にして、ようやく愛を知る。こんな話に183分は苦痛だった。オータン・ララ、15年越しでようやく念願の『…
>>続きを読む駄作との評判を聞いていたので、期待値低めで見ていたからか、割と楽しめた。
ただ、私の中でスタンダールのジュリアン・ソレルは、もっと弱々しい泣き虫坊やで、今の言葉で言うところの「無敵の人」感のあるヤバ…
スタンダールの定番小説を、クロード・オータン=ララが監督、ジュリヤン・ソレルをジェラール・フィリップが演じた、3時間超の大作で1954年の作品。
身分は低いが頭のいい青年ジュリアンはお金持ちの家庭教…
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「あなた方は私を裁いているのではなく、階級を超えのし上がって行こうとする身分の低い全ての貧しい人間を裁いているのです」。映画の冒頭に法廷でジュリアンが言い放つ場面を持ってきたところは象徴的。
フラ…
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トリュフォーが墓掘り人として埋めたかった仏映画の傾向がわかる気がした。文芸大作を強調するような格言や、心の声みたいな独白、ドラマチックな音楽など。でも今見ればその古い格調高さもいいなとも思えます。フ…
>>続きを読む原作を初めて読んだのは30年くらい前か。当時は結構衝撃を受けたのですが、後年読み直したら余りに退屈で途中放棄したのでした。
古典文学であり、普遍的な部分もあれば、古臭い部分もある。ナポレオンの時代…
スタンダールの原作を読んだ勢いで鑑賞。
これ、何も知らずに見てどれだけわかるんだ?
あの大長編の心理小説が原作だから、190分費やしたところで上辺をちょっとなぞっただけという感じ。ジュリアン始め各…
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原作:スタンダール
立身出世の野心を抱く貧しい生まれの青年ジュリヤンが上流社会に足を踏み入れ、良家の夫人や伯爵令嬢と恋に落ち出世を夢みるも、伯爵令嬢との仲を邪魔された怒りで夫人を殺害しようとし、未…
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