明暗のコントラストが強いモノクロームの映像のなかで、たえず誰かが何かしら奇妙で突飛な行動を取り続けている。そうしたいわゆる「情報量」の多さが、1953年のソ連を舞台としたスターリン(1878 - 1…
>>続きを読む一つのショットの中で目まぐるしく対象と視点を変える映像の洪水。DVDについてた冊子のインタビューに監督が、少ししたら子供向けの話みたいに理解できるようになりました、みたいなこと書いてたけどなってない…
>>続きを読むこれも友だちに借りたDVDで鑑賞 演者に演技指導して撮影班に指示してって作り上げられたものだと思えない、なにも信じられない というくらい破茶滅茶で情報過多でやりすぎだ このショットがあったらもうここ…
>>続きを読むこれで幻のデビュー作以外、アレクセイ・ゲルマン監督作品は制覇。
今回観た長めのランタイムの本作も、例によってわけが分からない上に、背景にある史実上の事件や、スターリン時代の終焉と言う背景を、ある種デ…
スコセッシの感想通り。検閲時代のタガが外れている。余白恐怖症のように画面が雑然としているし、役者の演技もオーバーアクトの範疇に収まらない。反面、ラストのスターリンの看取りにおける静謐さ。その締まりっ…
>>続きを読む“何が何だかよくわからないが、ものすごいパワーだ”というスコセッシの評がすべてを物語ってる。常に何かが巻き起こってるんだけど、基本、何だかよくわからない。当時のソ連の混沌ぶりを画面で表現したというこ…
>>続きを読むスターリン政権末期のソ連、その混沌と喘鳴。
スターリンの反ユダヤ主義施策の一つ、医師団陰謀事件を背景としている。ユダヤ人医師たちがテロを首謀したと捏造、実際に多数を検挙し、収容所に送り拷問した。デ…
無秩序、カオスな世界を謎の説得力で現実味のあるものとして提示する。かなり計算された空間演出の、作り物じゃない感じは、移動ショットのなかで画面に映る下品な空間が地続きに広がっているのを見せつけ、それが…
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