フルスタリョフ、車を!に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

「フルスタリョフ、車を!」に投稿された感想・評価

酸基

酸基の感想・評価

4.0

スコセッシの感想通り。検閲時代のタガが外れている。余白恐怖症のように画面が雑然としているし、役者の演技もオーバーアクトの範疇に収まらない。反面、ラストのスターリンの看取りにおける静謐さ。その締まりっ…

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“何が何だかよくわからないが、ものすごいパワーだ”というスコセッシの評がすべてを物語ってる。常に何かが巻き起こってるんだけど、基本、何だかよくわからない。当時のソ連の混沌ぶりを画面で表現したというこ…

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テレザ

テレザの感想・評価

4.0
いちいちカメラワークとか構図がかっこよかったイメージで、白黒というのもあり、ソビエトのスターリン時代らへんの抽象化された記憶をぼんやり思い出しているような感じになって良い(何言ってんだ

スターリン政権末期のソ連、その混沌と喘鳴。

スターリンの反ユダヤ主義施策の一つ、医師団陰謀事件を背景としている。ユダヤ人医師たちがテロを首謀したと捏造、実際に多数を検挙し、収容所に送り拷問した。デ…

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suke

sukeの感想・評価

4.0

無秩序、カオスな世界を謎の説得力で現実味のあるものとして提示する。かなり計算された空間演出の、作り物じゃない感じは、移動ショットのなかで画面に映る下品な空間が地続きに広がっているのを見せつけ、それが…

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ようやく初アレクセイ・ゲルマンだ。

終始テンションがおかしくて、物語らしい物語はこれといって見出し難い。

実質的な主人公であるユーリーの風貌も相まってニコラス・ウィンディング・レフンの『ブロンソ…

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chicken

chickenの感想・評価

3.8

経年劣化したフィルム上映だから画質は良いとは言えないんなけど、素人目でもなんか良い映像があった
かなりシリアルなテーマだけどギャグぽいシーンもあるし、よく分からないけどなんだか凄い映画だったなぁ

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ぬまち

ぬまちの感想・評価

4.0

何だこれ。スターリン体制崩壊を背景に陰謀に巻き込まれたハゲのオッサンの数奇な運命を描いているのだが、とにかく情報過多な画面に圧倒される。画面手前でも奥でも誰かが何かをやっていて、カメラは長回しの移動…

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スターリニズムの終焉と、ソヴィエト連邦の分水嶺。
アレクセイ・ゲルマン。
ソビエト連邦が大きな分水嶺を迎えた際、市井に生き、体制に従事した者、また政治犯とされた人々に転機が訪れたのか、否か。

本作…

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悪臭を放つ病人(スターリン?)がいる部屋の窓を開ける時にカーテンが揺れる様から伝わってくる風の柔らかさの表現すごい

字幕で見てるとこぼれ落ちるものが多い気がする。ロシア語が分かればもっと沁みるんだ…

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