170分はかなり長かったが、映像は本当に素晴らしかった。
水没した村を小舟で進む所や、テオ・アンゲロプロスの特徴的な映像の曇天の海など、見事だった。
主人公のエレ二の人生が、身内の喪失が説…
人生の治らない名前 天使にだけ語りかけられない現実で、だれとだれが握手しているのか分からない、だからせめて、その天使が喃語でしか語り出せない意識の流れを映像と呼ぼう
悲しみはだれかが、悲しみではな…
「叙事詩」のような語り口だが、登場するのは一度も「英雄」ではない。
アンゲロプロスはこの作品で、歴史に名前を残さなかった者たちを主役に据える。
戦争、内戦、ファシズム、亡命、再統合……
ギリシャが通…
寓意でありまたひたすらに現実でもある
近現代ギリシャは大戦後に内戦もあってソ連からの支援を受けた反乱軍と政府軍が戦って〜といった話を聞き齧ってはいたので、北の方のテッサロニキじゃそうした対立が一段…
アンゲロプロス・スペクタクルなショットの釣瓶打ちにうっとりする。ギリシャ史を描きつつも、程よく意味が浮遊してる中盤まではただただ見惚れる。物語然としてしまった後半は少々トーンダウンするけどしかしそれ…
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