このレビューはネタバレを含みます
寓意でありまたひたすらに現実でもある
近現代ギリシャは大戦後に内戦もあってソ連からの支援を受けた反乱軍と政府軍が戦って〜といった話を聞き齧ってはいたので、北の方のテッサロニキじゃそうした対立が一段…
相当久しぶりのテオ・アンゲロプロス。
実は二度ほど途中で断念している過去がある作品。
交通事故による不慮の死によって三作目の製作が頓挫した「二十世紀三部作」の一本目で、20世紀初頭の革命に伴うオデッ…
【巨匠アンゲロプロスの実力が遺憾なく発揮されている】
ギリシアの巨匠アンゲロプロス監督の映画。
ロシア革命後に故国を追われてギリシアに移ってきたユダヤ人たちの運命を、象徴的な手法で映像化してい…
No.1650 2004年フランス、ギリシャ、イタリア映画
監督: テオ・アンゲロプロス
私はギリシャといえば、古代と2010年代のギリシャ危機ぐらいしか思い浮かばない。オスマントルコから独立後…
「エレニの旅」
テオ・アンゲロプロスによる20世紀を題材にした作品群の1作目。2作目は「エレニの帰郷」だが、アンゲロプロスが3作目の完成前に事故で亡くなったため未完のシリーズとなってしまった。
ロ…
なんとも哀しい物語。DVDジャケットの裏には、この映画で描かれる愛と悲しみ、歴史の激動は、私の母が実際に生きたものです、とある。
白布のはためく中、オーケストラが音楽を奏でるシーンはなんとも美しい…