篠田正浩監督による同名の人形浄瑠璃の映画化。伝統と前衛の合わせ方がカッコいい。
紙屋治兵衛(中村吉右衛門)と遊女小春(岩下志麻/一人二役)が恋仲になるも、妻のおさん(岩下志麻/一人二役)の手紙を受…
歌舞伎や文楽のスジって、こう思わせておいて実はという展開が多いと思った。この映画は原作の面白さを現代に伝える意味で価値あり。
余談だが、吉右衛門の兄役滝田裕介と血のつながらない義父役の加藤嘉は顔が何…
このレビューはネタバレを含みます
近松門左衛門原作。
8割くらいセット撮影。時代劇なのにオープニングは何故か現代の製作の裏側みたいなシーンから始まり、劇中に黒子が登場し、登場人物が突然フリーズしたり、となかなかのアバンギャルドっぷり…
古典と実験の組み合わせがうまく噛み合っててクール…ATGやっぱり好きだな
冷静に考えたら完全にコントか昼ドラだろというようなシチュエーションであっても、武満徹の音楽が混ざり合い、黒子が見守る中向けら…
流石ATG、また一風違った作品を作った。
原作が人形浄瑠璃なだけあり、黒子が劇中にも登場し異質な存在感を放ち、独特な世界観を構築している。
篠田正浩の作品を観るのは『卑弥呼』に続いて2作目。
『卑弥…