【1969年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
名匠篠田正浩監督の作品で、原作はご存知近松門左衛門の人形浄瑠璃。自身のプロダクション表現社とATGの共同制作。
黒子を使った演出や文字や浮世絵が…
近松の人形浄瑠璃を人でやる。映画の意図を監督自身が冒頭電話口で語るという突飛な始まり方をする。心中のラストめがけて黒子たちが2人の周りをうろついている。旦那をたぶらかした女郎の身を案じて後先考えず全…
>>続きを読むとある展示会で心中を控えた2人の絵を観てから、同じテーマの映画も観てみたいと思っていたタイミングで出会えた作品。
絵も映画も、狭い世界に生きていた時代の人を描いていたので、不幸な人生を生きるしか選択…
人形浄瑠璃が幕を開ける。虚構と現実かとけあうような幻想、或いはわたしたちはとどのつまり、あやつり人形でしかないのだと、この残酷で儚い世界の。??
いまもまだ断ち切れることのない鎖につながれた女の深い…
近松門左衛門の心中ものです。
映画を人形浄瑠璃からどうやって昇華させるか、実験的かつ挑戦的な作品だと感じました。
文楽の要素をふんだんに取り入れ、物語はほぼ同じ内容で進みます。
音楽も美術も演…