このレビューはネタバレを含みます
スペイン内戦の象徴や構造が散りばめられているらしく、当時の検閲を掻い潜るための隠喩に溢れた作品とのこと。
その知識なしで見た印象は、無垢な少女から見た世界がファンタジーと現実の入り混じった不条理なも…
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2024年5月 学生の時ぶり。2回目
・映画を観てしまった事によって、現実が映画になってしまう映画。映画が魔術であると信じているような映画。公民館で映画がかけられる際の前口上はそのままこの映画の観客…
2024年2月に最新作『瞳をとじて』の日本公開を記念して特別上映されたビクトル・エリセ監督の1973年の作品。
物語は、映画『フランケンシュタイン』に魅入られた6歳の少女・アナの日常と、彼女の眼差…
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フランコ政権下のある小さな村に、移動映画館がやってくる。そんな不思議に牧歌的な情景から始まり、次第にどんなことでも起こり得る映画になっていく。その得体の知れなさがただただ印象に残った。アナ・トレント…
>>続きを読む映画における省略、編集と、絶対的な説明の不足。物語への疑義が生まれる。しかしそれが否定判断にはならずに、奇妙な無限判断へと落ち込んでいく。怪物と少女は殺されてなどいない。なぜなら、描かれている死は所…
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かつて心に焼きついたことがある風景、そして音。扉の軋む音、足音、遠くから呼ぶ声。耳からも記憶からも聴こえてくる。
アナとイサベルが本当は精霊だったのかも知れない。真っ直ぐで澄みきったまなざしや、森や…
アナちゃんがとっても可愛い。イサベルとアナがベッドのなかでフランケンシュタインの話をするシーンは、表情がアップで映され、とくにアナの真っ黒な目に惹き付けられる。とにかく綺麗。今から50年程前の映画だ…
>>続きを読む30年ぶりくらいに観た。当時はレンタルビデオでの鑑賞だったが、この名作をスクリーンで再び観れた機会に感謝。冒頭のシーンで当時受けた衝撃を再び感じた。
50年ほど前の作品だが、今見ても色褪せぬその圧倒…
(C) 2005 Video Mercury Films S.A.