傑作。成瀬は小津より前から、人物が立ち上がる瞬間の(外からの俯瞰に切り替わる)アクション繋ぎを意図的にやっている事に気付かされた。
時間感覚を失墜させるソクーロフのようなディゾルブや、その場から動…
細やかな心模様が描かれれば描かれるほど、この後にやってくる戦渦のことが思われて、切ないことこの上ない。
夫の出征に際して妻や家人が涙を流す描写が難しくなってきていたであろう中にあって、さまざまな感…
面白すぎる。成瀬はシンプルな舞台、人物構成で子供の内側と大人の内側の葛藤を捉えながら運動をこんなに感動的に撮ってしまうんだ。川辺で高田を見る入江たか子の顔を覗く子供に笑う。
見舞いに行こうというとこ…
成瀬巳喜男監督のタイトル通りのまごころ籠った愛情物語の小品だが稀に見る傑作。和製テンプルちゃんの悦ちゃんと加藤照子の小学6年生の爽やかな友情と、悦ちゃん家族の父高田稔、母村瀬幸子と、加藤の家族の母入…
>>続きを読む大傑作。カメラの動きが抑制されている分、細かいカット割りとカメラの置く位置の変化で平坦な物語に彩りを持たせる。ベンチの座る位置によって心情の変化が描かれ、時折挿入される庭の奥から部屋の中を捉えたロン…
>>続きを読む🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-255 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※
🖋戦時中に描いたとは思えない成瀬巳喜男が描いた人間ドラマの傑作です。大人社会を…