残菊物語
理不尽な圧をかけることで女性のエゴ・自我の動きを追う溝口の真骨頂
ほぼ引きのショットしかないのにここまで見せる凄み
暗闇のなか一人座る森赫子に戦慄する
女相撲が乱入して来た時メタ的にいよ…
回り込むカメラワークと後ろで準備している役者との動線設計による作劇が巧妙。「2人での共同作業→別々の部屋へ→同じ空間に戻る」のをフィクスワンカットで表現しているスイカ切るくだり好き。その一方でラスト…
>>続きを読む親の七光りでちやほやされる歌舞伎役者・尾上菊之助。
唯一進言してくれる義弟の乳母・お徳に惹かれ、お互いになくてはならない存在に。
家柄という後ろ楯がない以上、努力だけではどうにもならない現実が辛い。…
古典的な白黒映画で、古典的な筋書きのようにも思えるが、これほどまでに完璧と感じる物語は未だ嘗て見たことがない。
物語面はひとまず置いておいて、演出面が本当に凄まじく、片時も瞼を落としたくなかった。…
あれ~お徳さん…(泣)
確信犯的に泣かせに来ている脚本です。
明治時代?では家柄の違いでの悲恋は多かったのだろうか?
イメージでは役者なども水商売扱いであまり家柄が良いとも言えないのかと思いましたが…
綺麗な東海道四谷怪談
美しいに違いないのだが
理不尽な理由で周囲や主人公から
痛めつけられるお徳はとても
直視に耐えなかった
歴史を知れば知るほど
女の不遇や現在進行形の差別
インドのカースト制…
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