やはり残菊はいい。愛故に身を滅ぼすお徳。やはりニーチェの言うように愛は無限の贈与だ。そして菊之助は愛すべきクズ、大いなる罪人の魂の呻吟だ。罪深く、愛しい人間たちの物語。最近注目されている「国宝」は恐…
>>続きを読むここでもやっぱり、耐え忍ぶ受難的女性像の中に、力強さや美しさを感じるし惹かれてしまう。
そして何よりラストの対比。
こんなにも鮮やかにダイナミクスと静、歓びと哀しみを調和させるラストなんて、そうそ…
お徳の人生を虚しいとコメントしている人がいて、そっか〜そうやって思う人がいるのか〜今の価値観からしたらそうなのかもね〜と思う反面、時代が時代なら女は皆お徳みたいな人生を歩みたいとおもうんじゃないかし…
>>続きを読む若手歌舞伎役者の尾上菊之助(花柳章太郎)は大根役者だったが、親の七光りでチヤホヤされ、孤独を感じていた。しかし、弟の乳母、お徳(森赫子)だけは、菊之助の演技は駄目だと正直に意見した。菊之助はそんなお…
>>続きを読む雨月物語や赤線地帯などで知られる溝口健二の代表作の一つ。歌舞伎役者に乳母に恋をする話。
古き良くて美しい日本の名作でした。今作は本当に本当に素晴らしい撮影に溢れていて、どうやってこの時代に撮ったん…
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