ジョン・フォードがF.W.ムルナウに学んだドイツ表現主義がグレッグ・トーランドの技量によって実現された光と影の魔術的映画。船から湧き上がる黒煙、海の白い霧、波で濡れた甲板、雨水が月光に光る舗道、舗道…
>>続きを読むこれは去年観逃していて、やっと観れた。
第二次世界大戦中に爆薬を運ぶ輸送船の船員たち。そこには地上(おか)では生きてゆけない男ばかりが集っている。それぞれのバックストーリーは深くは語られないが、その…
ジョン・フォード論で一番感動したのは第4章「『囚われる』ことの自由」における『果てなき航路』と『周遊する蒸気船』にまつやる記述だが、それは当然本論の中で最もグリフィスとの関連で読まれるべき箇所だとは…
>>続きを読むフォード一座の芝居を濃密に楽しめる作品。過酷な労働を強いられる船員たちの逞しさと心意気をエネルギッシュに描く。フォードは労働者、農民、先住民に寄り添う目線が揺るぎない。
グレッグ・トーランドの撮影が…