ベルイマンの中でも特に大好きな一本。
喜びに溢れた青春のロマン的断片を積み上げる一方で、後半訪れる絶望も容赦なく描くアダルトなリアリズムに感嘆する。
自然描写がキャラの感情とリンクする演出も最高にグ…
イチャイチャする2人の横で気まずそうにしてるイヌが好き。美しい思い出の中で生きたいけどそうはいかない。一生2人でいると誓った男は海への飛び込みに失敗して死んだ。
心に壁をつくり生きてきたマリー、過去…
過去でしかない映画が今を見ろと言ってくるのは、倒錯しているようでとても美しく感じる。死(過去)と老い(未来)に挟まれた仮初の現在を見つめる鏡。思い出として語られる過去は湖面という鏡の乱反射の輝きを持…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
自然をめっちゃ大切にしてる監督なんだなあとしみじみ感じる。
小悪魔チックなマリーと、どこか暗い影のあるヘンリックとの一夏のロマンス。
途中の謎アニメ良い。
ラストのキスシーンはあだち充のタッチで…
ベルイマン作品は二作品目ですが、常に「死」意識する作家としての一貫性がありますね
直接的かそうじゃないかだけで「第七の封印」と「死」について描いている事がほぼ同じ。(死すぐそばにあり、唐突に訪れる…
白黒だろうと存分に伝わる北欧の夏のみずみずしさと男女の煌めくような戯れにうっとりしていると突然におとずれる悲劇。老いてゆく肉体に踏ん切りをつけながら、メイクという細工も外して舞台に立つマリーに大いな…
>>続きを読む今を強引に生きるバカンス
美しい思い出を回想するだけで生まれ変われるという錯覚
映画のフィルムが一定の速さでコマを落とすと、合間の闇が消えて光だけが残るのと同じ様に
懐古と幻想の中だけで生きてい…