お茶漬の味の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『お茶漬の味』に投稿された感想・評価

ichita
4.5

これは好き。

甘辛人生教室、カロリー軒の素敵ネーミング。

旦那のあだ名はドンカンさん、挨拶は「ごきげんよう」、鯉の餌やりは「召し上がれ!」。
言葉使いの古さや上品さは上流階級のそれとしても女4人…

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ハイソな家庭で育った妻と田舎モンの夫、価値観からすれ違って行く夫婦のやりとりを描く小津安二郎のホームドラマ。

今作ではぐっと寄って行くカメラがユニークで「池の鯉」「光の揺れ」「温泉宿での4人の配置…

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花椒
3.9

鶴田浩二や笠智衆がこんな役で出てるんだ、というのにちょっと驚いた(まあ、若手時代はいろいろな役やっているんだろうけど)

昭和27年作品。新幹線のない時代、名古屋から大阪まで3時間要したらしい。
銀…

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4.8

言わずと知れたもう70年以上も前の小津安二郎の作品。カメラ目線で出演者達が淡々とセリフを話す撮影手法のため、まるで観ているほうが語りかけられている気持ちになる。

倦怠期であるサラリーマンの夫に富裕…

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木暮実千代はえらいきついですよ。50年代のディスコミュニケーションが生む新しい夫婦の在り方ですが、なかなか乗れなかったですね。やはり夫婦ものより親子ものの方がぐっときますね、小津は。

BSで放送していたのを見たので簡単な感想を。

1 語尾が「だ」で終わるセリフ

「そうなるんだ。わかってるんだ。あとで後悔するんだ」

リズム、歯切れの良さ。独特。かわいらしさ。

2 子供っぽい…

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[“木暮実千代”中心の話]

 何と言っても木暮実千代の妙子が、佐分利信の夫:佐竹を責め続ける様が圧巻。佐竹の食べ方から、姪の見合いを手助けしなかったことまで、怒って佐竹に当たり続ける。

 そ…

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見ながら、あれなんか似てるなと思ったんで見ていると戦前の小津作品である「淑女は何を忘れたか?」に似ている構成であることに気がつく。鶴田浩二は松竹だったなと思い出し、また小津作品に出ていたとは気がつか…

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すれ違い夫婦の話なんだが、それに付随した各登場人物のエゴや、どの夫婦にもありそうな問題が描かれる。最後は何やら教訓めいた感じで綺麗に終わらせているがいざこざの発端になった佐分利信の「僕らみたいな夫婦…

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ひろ
4.0

監督は小津安二郎、監督と野田高悟の共同脚本によって製作された1952年の日本映画

この作品は1939年に小津監督が撮ろうとしていた作品が基になっている。事前検閲でパスしなかったのだが、戦争に反対…

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