ブラックユーモアの攻防がじわじわ面白い。
舞台と雰囲気はヒッチコックの『裏窓』のようで、団地の一室ですべてが起こる。でも、やってることはダークコメディ。登場人物全員がどこかで悪いことに加担してて、…
若尾文子を見ようと見てみたが、伊藤雄之助の映画だった。前川國男の晴海団地が舞台であるがラストまで外観を映さない、そしてその団地の一室と階段のみによって90分持たせる川島雄三の手腕に唸る。冒頭、若尾文…
>>続きを読む戦後、高度経済成長期へ向かう時代、乱立された文化的な団地の一部屋で、表面上は慎ましく生きる一家と、そこに入り込む一人の若い女。男は女を手籠めにしたい、おれの女にしたいという欲望を募らせ、女はそれを利…
>>続きを読むしなやかな獣とは
金の亡者となった日本人か。
金欲と色欲にまみれた4人家族の生活を中心に描く、喜劇さながらの滑稽な会話劇は、所狭しと動き回る演出や、トリッキーなアングルからの多彩なショットも効果的…
この映画を観る度に、昔「にほんごであそぼ」があの時間帯のテレビで1番好きだったことを思い出す
冒頭。生活の裕福ぶりを隠し貧乏暮らしを演出する。コントのような、まさに小細工という感じ。
盗み見、盗み…
構図が斬新で、カメラはそんなに動かないのに見ていて飽きない、秀逸な画作りの映画だった。
余白をきちんと作ってそこに入っていく…といった人の動きで動的な魅力も感じるし、しとやかどころかしたたかなキャ…