ウェルメイドな作品の特徴に、あらゆる要素(キャラクター、脚本、演出、世界観、テーマ)の統一感、一体感が挙げられる。相互に影響しあい、どれをピックして語ろうにも、どれかピックされなかった要素が絡みつく…
>>続きを読むリゾートのような雰囲気すらある美しい住居と柔らかい色彩に、イメージ上のインド然とした河のまわりの剥き出しの人々。その融合だけでもなかなかカオスなのに、宗教色が濃くなったり哲学的・詩的なことを言ったり…
>>続きを読むまるで河の流れのように、ある一定の方向へ留まることなく進み続ける人生[時間]。その流れに抗うことは最早なんらの意味も成さず、ただ全てを受け入れて身を委ねることこそ、生き方としての最適解である。そう、…
>>続きを読む人間それぞれが抱える問題と、決して思い通りにはならない現実と、非情にも変わり続けていく時の流れに対してルノワールは常にその側に美しい緑と女優の軽やかな移動を用意する。それはアメリカ映画的な明と暗の対…
>>続きを読むイギリスの植民地時代のインドが舞台であることをどう見るかがポイントじゃなかろうか。
エミリーが関わるシークエンスの描写を見るにつけ、
その権力性に対して無自覚な訳ではないように思う。
分かろうと分…
このレビューはネタバレを含みます
1951年に仏・印・米でつくられたジャン・ルノワール監督作品。ベンガル地方で製麻業を営む英国人一家を中心に、その長女ハリエット、工場主の娘ヴァレリー、アメリカ人とインド人のハーフ娘メラニーの3人娘と…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
こちらも監督特集にて鑑賞。どの作品もそれぞれの良さがあって素晴らしい。本作はインドの文化や、河の素晴らしさが美しい映像の中で切り取られていた。また、物語の筋とも大きく絡んでくるため、今までにない少し…
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