日本のキモさが天一のスープぐらい濃縮されてる。
歌を一曲ずつ歌ってそれぞれ立場をレップするシーン凄い。
河原崎さんが家から逃れられるのが野球でスパイクでドカドカ上がり込むけど野球もそんな良いものでも…
「最高傑作です!」という感じ。いろんな儀式を構図バキバキで撮る。人が並んで座ってるだけで絵になるのは小津っぽいけどさすがに大島なのでいろんな情念の渦巻きの方が重視される。日本の家族オソロシい。
マス…
これは武満徹の音楽と明晰なカメラワーク、白・黒・赤そして青の色彩のコントラストの映像美に酔いしれたいですね。何が何のメタファーとか多分全部あるんですよ。でもそういうことよりまずは大島渚の映像詩として…
>>続きを読む満州で終戦を迎えた主人公が、家父長的な祖父の支配する桜田家に帰り、複雑な一族の「血」に飲み込まれいく物語。親戚一同の集まる冠婚葬祭を中心に、戦後の若者の生き様を鮮烈に描く。
「桜田満洲男」という主人…
ATG10周年記念作品でキネ旬1位の大島渚の代表作。大島は「破壊と共存」だ。本作では家制度が崩壊して様々な仕切りが曖昧になって共存していく。「生と死」河原崎健三は満州に生き埋めにしてきた幼い弟の声を…
>>続きを読む新婦不在の結婚式良かった。ちぐはぐでままならない不条理にがんじがらめな感じ!タイトルの「儀式」というのは通過儀礼であったり儀礼的な振る舞いみたいなあらゆる儀式的なものなのだと思う。警官の身内が北一輝…
>>続きを読む満洲男はずっと輝道に憧れと嫉妬と敗北感を抱いて生きてきていた。
輝道の満洲男への感情も実は同じようなものだったんだろうか。
閉鎖的な島の中では他にも濃密な人間関係がある。
そしてこれらを象徴する佐藤…
河原崎建三と賀来敦子が話している冒頭のシーンで、賀来敦子の顔に当たる光が不気味で、とても良いショットだった。
佐藤慶と小山明子が対峙してる場面で小山明子を照らす光、終盤での通夜シーンにおいての特異な…
「テルミチシス」という輝道本人からの電報を受け取った桜田満州男は、親戚であり輝道のかつての恋人・律子と、電報が打たれた地である南の島へ赴くのであった。その道中満州男は、幼い頃から行われてきた桜田家に…
>>続きを読む場面毎に変わるバリッバリのライティング・スポット光、環境音を削いだ大きな人の台詞や話し声にいきなり突っ込んでくるヴァイオリンで始まる武満徹の音の連続、パンする一族の面々演出、どれも満点だった。
AT…
大島渚プロダクション