まず、最初の二人の按摩が歩く移動ショットが既に面白い。画面のこちら側にいる子ども達や学生を見つめて言及し、やがてそれが画面に現れる。その隙のない動き、画のサイズが少し変わることによるリズムなど、のん…
>>続きを読む冒頭、瞽の会話が続く引っ張りがもう満足だった。「追い抜くのが気持ちいい。これは瞽にしか分からない幸せだ」と、不自由や制限の中で小さな幸せを見つける生き様。これを如何にも逞しく撮ろうとしないところが良…
>>続きを読む戦中・戦後に活躍した清水宏の代表作。温泉宿に出入りする按摩と宿泊客の女が交わす人間模様。
どこか匿名的な人々が、それぞれを遠巻きに眺めている距離感が現代的でもあった。
宿場町や取り囲む山河、あるいは…
小品でありながら愛おしい短編劇。清水宏監督の作品の中でも、映画的な要素が、もっとも豊潤に散りばめられている。全盲の按摩さんを主役に据えるところなど、この監督らしさと言っていい。自然の音の使い方や、音…
>>続きを読む美しい画、そこはかとなく漂う色気、ほどよい盲人ギャグの連続。そしてラスト、カメラの動かし方…!イニャリトゥは清水の足元にも及ばない。『簪』もそうだったけど、客同士や従業員との距離があっという間に縮ま…
>>続きを読むこれはちょっと素晴らしい…ただ良い映画なのではなく、今後見返す度に好きになれる伸び代が用意されているように思う。
カメラの位置や横移動、盲人達の所作、複数人の同時発声など、所々で良い意味での違和感を…
按摩が主人公、とはいっても、このめくらの按摩は山道を歩くのもどんどん目が見える人をぬくし、喧嘩もしてしまう。
しょっぱなから、そんは鼻っ柱の強いエピソードでグッとそのキャラクターに引き込まれる。
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松竹株式会社