1980年8月25日、文芸地下で鑑賞。(2本立て)
山崎豊子の原作は映画より先に読んでいた。原作イメージに沿った豪華な配役と山本薩夫監督の骨太な演出により、映画も素晴らしい作品となった。
出演者:…
2007.05/05 初鑑賞。
京阪神の西宮で育ったので、山陽特殊鋼の倒産、神戸銀行の次々の合併など記憶の中にあり、なんとなく身近に感じる。本が話題になっていたが未読。実話とフィクションが混じり合う…
当時観たよりは今観直した方が原作小説が示した先見性の凄さがよく分かる。金融業界と鉄鋼業界の再編を関西の万俵一族の閨閥経営、妻妾同居、親子の確執、政界癒着と絡めてダイナミックに描く社会劇大作。小説執筆…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
銀行再編成、父と息子、製鉄
高度経済成長。
「閨閥結婚は惨めね」
長女が父親、万俵大介(佐分利信)に
言う。
閨閥(ケイバツ)妻の婚姻関係で
結ばれた勢力、集団。
独特なベッドルーム。血縁。
…
初見時は学生だったので、昭和オヤジ達の百鬼夜行を非現実なショーとしてキャッキャして観ていたけど、それなりの年齢になってみると仲代達矢の苦悩が響いてくる。
組織としても個人としても能力を持った男が、全…
これも大変な傑作。山崎豊子は神。2枚組210分なので「不毛地帯」とか「白い巨塔」よりダレる瞬間がないでもないが、最後の展開に唖然…。
あと仲代達矢は「不毛地帯」の壹岐正役の方がハマってるので、この…