物寂しい音楽と風景が流れ、静かに淡々と進む、おじさんと少女のふたり旅。
大好きな『パリ、テキサス』のヴィム・ヴェンダース監督の初期作。
派手さがなく、詩的で美しいロードムービーは大好きなので今作も最…
16mm白黒ネガのノイズ最高だ
アメリカのとは違うヨーロッパ的感性の詩的なロードムービー
アリスを置いてく理由が示されず、母親が悪者じゃなくてただ迷子になってるだけとして描写されるのが良いよなあ。親…
シンプルだけど、これがいいんだよね。ヌーベルヴァーグのような広大なロケーション撮影と即興演出は、映像のドキュメンタリー性を高めている。「写真や日記は自分の存在を残すため」という台詞に込められたヴィム…
>>続きを読む盟友リュディガー・フォーグラーがポラロイドカメラで撮影する場面が反復される。「何も写ってないじゃないか」「少し待つと見えてくるよ」道ゆく人とのやりとりも反復される。
漸く見えてきた写真に「何も写って…
「"夢" なんてないからダメ
ある物だけにして」
というこの現実主義的で悲しい、寂しい言葉がアリスという少女の人間性を物語っている。
退廃的で寂しくも美しいロードムービー。
ヴィム・ヴェンダー…