原作が松本清張だから社会派の部分ももちろんあるが ほとんど不倫ドラマのお手本のようなメロドラマだった。
その当時の生活や社会を見るのが好きなので時折 昔の映画を見ているが当時は当たり前と思われる事…
最初から心に重い何かを背負う有馬稲子。儚く幸薄い着物姿が美しい。
古い邦画でここまでの濃厚キスシーンは珍しいかも…
有馬稲子と津川雅彦のキスシーンが何回もあり艶かしい!
汚職とそれを調べる検事。
そ…
とにかく有馬稲子が良い。津川さんと下部温泉への道中、汽車のなかで樹海のことを知ったときの、虚ろですでに死に取り憑かれたような目つき。声のトーンも稲子。南原宏治の会社の従業員の雰囲気も悪いし、妻の不貞…
>>続きを読む松本清張原作、中村登監督。原作はラブストーリーらしく、清張はそういう作品も書いていたようだ。
監督の「危険旅行」の有馬稲子、将来監督と「夜の片鱗」で組む桑野みゆきが、全く違う役をやっていて、こちら…
政治ブローカ南原のアクのなさ、むしろさわやかな左翼崩れが保守政治と官僚組織の腐敗に身を挺した贈賄を仕掛ける、みたいな雰囲気ではないか?それでも、南原の後ろ暗さに一歩退き、純愛に心が開けなかった有馬…
>>続きを読む有馬稲子の幸薄い美貌。
作品としては芯がなく、原作の持つ列車や時刻表、土産物やら細かいプロットのサスペンスは消え失せている演出がまるで弱いが、当時の大ベストセラーの映画化で若き津川雅彦、有馬稲子とヒ…