落下死と三角関係は『氷壁』を思わせるが、羅生門形式で語られる事件の内実は遥かに陰惨。男性中心主義すぎる裁判、世間の眼差し、仰角/俯角アングルなど全てが若尾文子をサディスティックに追い詰めていく。
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登山中、滑落時に不仲の夫の命綱を切って、自分と、夫の助手だった若い男の命を取り止めた女の行為が殺人か、正当防衛か法廷で争われたが・・・
うーん...まあメロドラマだよね。サスペンスとしてとか、ジ…
登山中に遭難した極限の状況の中で、ザイルを切断して夫を転落させた妻の行為は、果たして殺人か、それとも緊急避難なのか。夫との仲や若い男性との不貞などの状況とともに、妻の殺人罪が問われる法廷を描いた、増…
>>続きを読む登山中の夫の死をめぐる事故と、その後に展開する法廷劇を通して、一人の女性の内面と情念を描き出す異色の心理サスペンス。
物語は、大学助教授の滝川亮吉とその妻・彩子、そして若い製薬会社営業マン・幸田修…
このレビューはネタバレを含みます
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すごく意外な結末とかではないけど、文学的というか、いろいろ考えながら見れる作品でした。
(映画じゃないけど、「青春の蹉跌」という小説をなんとなく思い出した)
赤い天使、清作の妻を見てからの本作だっ…
このレビューはネタバレを含みます
序盤、横暴な夫と離れることも出来ず耐え忍ぶ若尾文子がとても気の毒に思えたが、話が進むにつれ彼女のメンヘラっぷりに狂気を感じた。
法廷で争われる事件の結末も「まあ、そうでしょうね」と納得。
もう一人の…