若尾文子映画祭
念願の増村作品初スクリーン
モノクロの陰影が人間の二面性を炙り出す。
若妻の乾いた体、濡れた瞳、虚な視点。
身勝手な生活を先延ばしにする夫。
ゲスな女中。
他人の愛に翻弄されるフィ…
さいっこうのフィルム・ノワール。若尾文子みたいな退廃的美人に言い寄られたら、そら奥さん乗換ますわ!と思ってしまう。若尾文子の計算高いんだかしてないんだか分からないヤラシイ女の魅力にメロメロで、情の移…
>>続きを読むなんといっても若尾文子演じる彩子の艶めかしさ。
しかし、個人的にはその感情や行動原理にいまいち理解が及ばないのは事実。客観的に捉えても唐突や無理を感ぜざるを得ないところ。
ただ、その“はみ出し具合”…
増村保造監督
これもまたさすがの面白さだった。
崖に宙吊りシーン、転落シーン、若尾文子パイセンの雨濡れ狂人シーン、またも若尾文子パイセンの振り返り&幸田をチラ見in 法廷シーン、恐ろしくハッとして…