幸福の作品情報・感想・評価

「幸福」に投稿された感想・評価

え

えの感想・評価

3.4
演技のせいかキャラクターのせいか、終始入り込めなかった

幸福 はまだまだわかりません
気付いていないだけかも、
緑雨

緑雨の感想・評価

3.5
黒澤『野良犬』の正統なる系譜。終戦直後の東京の夏は、高度成長が止まった昭和晩年のそれに舞台を変えたが、ネットもケータイも無い世界の刑事たちは自らの足で歩き、聞き、格闘する。これぞ職業映画。

そして、走る!やはり正統なる刑事ドラマは走らなければならない。ラスト、逃げ足掻く犯人を追い詰めるべく、上る、走る、組み伏せる!

永島敏行の亡き恋人の謎を巡るミステリと、メイン殺人事件の真相は最後まで交わらない。そこがいい。水谷豊の妻は最後まで姿を現さない。そこが潔い。

この時代の東京下町は、自分の印象ではもう少しモダンになっていたはずだが、次第に消えゆく昭和の佇まいを銀残しで刻んだフィルムは貴重とも云える。
DVD特典のシルバーカラープリントについての映像も興味深かった。水谷豊と市原悦子といえば青春の殺人者が思い浮かぶが、この作品でも市原悦子のインパクトはすごかった。子役かわいい。
最後、犯人がわかるところが急過ぎて違和感を感じたが、家族愛に泣きそうになり、また水谷豊の演技がよかった。
りっく

りっくの感想・評価

4.0
銀残しという手法を用い、グレーがかった世界観を構築。現代劇でありながらも、どこか異世界に引きづり込まれるような面白さがある。

本筋はミステリー推理ものではあるが、仕事を言い訳に家庭を顧みなかったため妻に逃げられた水谷豊と、恋人が射殺された事件を担当する永島敏行のキャラクターから、現代における幸福の姿を突き詰めた家庭劇でもある。

推理ものとしてはミスリードがあってからの真相発覚が淡泊なのがやや難ありだが、父親とは何かという普遍的なテーマに落とし込んでいる点に好感が持てる。
権利問題で長らく未DVD化で幻と言われた作品。
原作はエド・マクベインの87分署シリーズ『クレアが死んでいる』
87分署シリーズは火曜サスペンス劇場で渡辺謙・主演で『わが町』シリーズとしてドラマ化されており、そのときのサブタイトルは
 『わが町VII「日本語学校の教師,風俗の女,恐喝者-焼殺された刑事の恋人は複数の顔を持つ女」』
この火サス独自の仰々しくも長ったらしいサブタイトルが本作のテーマをえも知れず言い表してしまっている。
本屋で無差別発砲事件が起こり3人の犠牲者の中に若い刑事(永島敏行)の婚約者もいた。
主人公の刑事(水谷豊)らは初め通り魔的な犯行と思われたこの殺人が犠牲者の中の1人を最初から殺す目的で、それを偽装する為に関係ない人間迄一緒に殺したのではないかと推理し犠牲者達の過去や身辺を探るうちに人間の裏の顔、闇に直面する。
謎の多い無差別殺人とそれを追う二人の刑事の構図はデヴィッド・フィンチャー『セブン』と同じで「銀残し」と言う特殊なフィルム処理による映像はセピアカラーとカラーの中間の様な色合いで、コレも『セブン』で使われてる。
市川崑監督による『金田一耕助』シリーズが全5作で完結しミステリーが原作、撮影・長谷川清、美術・村木忍、更にはキャスト陣も『金田一』と可也被っておりこれは幻の金田一『第六作』でもあり、87分署シリーズを原作とし水谷豊・主演による『金田一』に続くシリーズ化を狙ってたのかも知れません。
『金田一』の田舎・地方の土着的、血の因習やそれに纏わる一族の愛憎やソレを動機とする殺人に対し、『87分署(を原作とする本作)』は都会で生きる人々の孤独や家族の絆、普通に見える人々にもそれぞれ抱える問題や闇がある等々、主人公(探偵・刑事)を中心に謎の事件とそれに関わる人々の群像劇は共通しつつ、市川崑による実験的映像・演出で『金田一』とは対称的なミステリーになってます。
ただし水谷豊演じる妻に逃げられた刑事と幼い2人の子供のドラマに比重が置かれている為『金田一』程の探偵物としての面白味はやや薄い。
三人を殺した犯人を捕まえても、何かが変わるわけでなく捜査を通じて出会った人達によって主人公は真の「幸福」に気づく·····的なお話しなのでちょっと期待した物とは違いました。
無差別殺人の犯人を追う刑事の日常をリアルに描いた人間ドラマ。

本作では”銀残し”と言われるフィルム現像がなされ、全編にわたってコントラストが強く、くすんだ色に支配されている。”銀残し”で刑事ものをやった『セブン』の14年も前に市川崑がやっていたということになる。
高度経済成長を経て汚れきった東京と、物語を覆う閉塞感がシャープな画づくりと非常にマッチしていて、美しい。
だが実際は、モノクロで撮りたかったところを、フォーライフというプロダクションが参加してテレビ放映する約束があり、モノクロだと高く売れないからカラーでやるところを妥協した形なのだそう。

主人公の刑事役を『相棒』シリーズでおなじみの水谷豊が演じているが、杉下右京のような捉えどころのないインテリではなく、嫁に逃げられたうえ子ども二人ともうまくいかない父親という人間味あふれる役どころである。

原作は市川崑が好んで読んでいたエド・マクベインの87分署シリーズの一作。黒澤明の『天国と地獄』の原作シリーズで有名だろう。
『天国と地獄』では一貫して地道な捜査が描かれたが、本作では事件と捜査は脇のほうに置かれ、刑事たちが犯人を追ううちに人間の営みで生まれるさまざまな悲劇を目の当たりにし、「幸福」とは何かということに思いを馳せる些細な日常がメインとなっている。追跡やアクションなどの派手さもなく、現代人の身近な悩みが淡々とつづられて行くため、正直、刑事ドラマか『犬神家』ばりのミステリを期待していた自分は拍子抜けしたが、これはこれでいい。

『犬神家の一族』で加藤武が演じていた「よし、わかった!」のおとぼけ署長が課長となって登場している。
花子

花子の感想・評価

2.0
刑事と父親、村上という人は、
本屋で三人を殺した殺人を捜査する。
捜査中、彼は色々な人に会って、皆は何か悲しいことがあるので、
村上の子供たちの寂しさもわかってなる。
東京で撮られたこと以外、
すごく面白いところは特になかった。
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

3.0
市川崑監督作品、エド・マクベイン原作なのでまぁまぁ面白かった。

全体的にシルバー・カラーでの映像。
最初は新鮮な感じもするが、全編通して観ると、「やっぱり普通のカラーで、この時代を観たかった」と思う。

このシルバー・カラーは、冒頭に次の説明文が表記された。
「この作品は東京国立近代美術館フィルムセンターが平成21年度に制作した35ミリプチント シルバー・カラー復元版をデジタルHDマスター化したものです。」

<映倫No.110504>

このレビューはネタバレを含みます

若き日の水谷豊主演の湿っぽい刑事ドラマ。

銀残しでやや冷ややかな展開に見え、良い塩梅になってる。

銃撃場面ではいつもの市川崑作品のブシャーッとした流血が見られる。
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