長野県を舞台にした映画。監督が溝口健二だからって意識しすぎなのかもしれないが、写真的というよりは絵画的なカットが多い印象。特に信州の雪山と人々を絡めたカットは、キャメラのポジションも構図も凝っていて…
>>続きを読む新藤兼人著「ある映画監督の生涯」で、新興製作の本作美術スタッフとして溝口健二監督と初対面し、師匠と仰ぎ脚本家に転身する下りを思い出した。トルストイ「復活」を基に川口松太郎原作、依田義賢と共同脚色した…
>>続きを読む男尊女卑の昭和初期の世の中で弱い立場の女性が哀れにも泣きを見るのかなと思っていたら、泥水を飲む様な苦しい人生経験を経て成長し逞しく筋を通していく女性が描かれている。
ほのかな男女の愛情と共に自らの道…
お文さんの変わりぶりが素晴らしい。
温泉宿にいた頃からは想像もつかないレベルで垢抜ける。
漫才のシーンも良かった。
音声状態はノイズ混じりで作品全体の8割くらいしか会話が理解できていないけど、ストー…
このレビューはネタバレを含みます
『愛怨峡』鑑賞。戦前の溝口作品。トルストイの『復活』がベースになっているとのこと。
女性が報われない話が多いが本作は最終的に気持ちの良い終わり方。旅館の若主人謙吉の子を孕ってしまった女中のおふみ、バ…
信州に住む宿屋の若旦那と女中というウブな男女の惚れた腫れたの駆け落ち上京物語が無聊を託つだけのボンボンのせいで身重のまま置き去りにされ即女の淪落物語に様変わりするがそこで出会った与太者河津清三郎の純…
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