↓のレビューは、以前のアカウントにて鑑賞直後に投稿したレビューになります。
☆☆☆★★
一言だけの感想で。
伊藤大輔監督作品の中ではそれほど有名では無いし、作品自体の出来としても(個人的には)…
『いとはん物語』同様、セット丸出しなのにむしろそれが魅力的な空間になる。
そんな中で繰り広げられるのはおどろおどろしい情痴殺人。
嘆きの天使・田崎潤が不憫。
(続く『下郎の首』ではもっと酷い目に遭っ…
ランプの灯る座敷で、いけすかない軍人どもの宴席に連なる。嗚呼明治。新内流しなど、音と共に通り過ぎる人々に時代がある。
建物内外での動線。とりわけ船宿で、巳之吉をさんざん動かした後に、俯瞰でお梅と同じ…
美術の美しさ人頭の多さという下地はいいけど、魅力を感じない空間の描き方と場面のつなぎ方と説明的なセリフばかりでめっちゃ眠くなる。でもヒキの画とヨリの画のメリハリとダイナミックなカメラの動きでギリ耐え…
>>続きを読む冒頭、杉村春子に三味線について注意された木暮実千代が目線を合わさず斜めに頭を下げるショットにぞくりとする。
田崎潤が求婚する場面など照明が狂乱していて如何にも不穏なことが始まりますよという感じ。
終…
まるで“演出の教科書”のように良くできた映画。奥行きを強調した空間設計や、俯瞰の構図を活かしたカメラワークなど、的確な演出のオンパレードで冴えまくってる。男と女の殺し合いを、チャンバラを彷彿とさせる…
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