オフサイド・ガールズの作品情報・感想・評価

「オフサイド・ガールズ」に投稿された感想・評価

勝沼悠

勝沼悠の感想・評価

3.2
 イランでは女性のスポーツ観戦が禁じられている。そんな中、2006年のW杯出場がかかったイラン代表の試合を男装して何とでもして見ようとしている女達がいた。

 どうにか試合を見ようとあの手この手を使うような話ではなく、淡々と進んでいくのでエンターテイメントとしては弱め。
 イランで女性のスポーツ観戦が禁じられているという事実を世界に伝えたことは大きい。面白いのは映画の中でスタジアム観戦をしようとする女性達を好意的に見る人が多いところだ。この映画を見た時に私達は「イランはなんて差別的なんだ」と思うわけだが、イランの人達は「イランの人達も意識が進んだなぁ」と思ってるのかもしれない。
 こういう映画が公開されること自体がイランの変化なのだと思う。
rico

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-
政治的な体制批判の映画にもかかわらず、普通にエンタメとして面白い。
無

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3.8
スタジアムで女が観戦する事が禁じられてるイランで何とかしてサッカーを見ようと男装して入ろうとするも捕まってしまった少女たちの一日を描いた話。

イランは何もかもに制約があり、抑圧されてるのは女だけじゃないとは思うけど作中に出てくるセリフで警備隊員が「たかがサッカーだろ」と言ってるがそのサッカーを女が何故生で観戦できないのか?
少女たちも禁止されてる理由を何度も聞くけど誰も明確には答えられない。
「日本人の女はここで見てたぜ」というと「日本人だからさ」という答え。
彼が言うには日本人には汚い言葉が聞こえてきても意味が分からないから良いらしい。
「イランに生まれたのが運のつき」
この言葉にイランが抱えるほとんどの問題が詰まってるような気がする。
人の死がきっかけになったりせずに当たり前の事が年齢や性別に関係なく当然の権利として楽しめるようになる国の改革を一刻も早くやってほしい。
イランの映画ってゲリラ撮影のような物が多くてその分、半ドキュメンタリーのようで臨場感や緊張感があって自分もその場にいるような気分になれる。
プレーをしてる映像は全く映らないし、彼女らもほとんど見られないんだけど観客の歓声や音だけであれだけ盛り上がれるのはサッカーが本当に好きなんだな…という情熱が伝わるし顔も名前も知らない選手よりも彼女達を応援したくなる!w
最初は取り付く島もなく会話にもならなかった警備員でも話してみるとごく普通の人だったりしてそれが余計にイラン特有の法律の異様さを自然に浮かび上げらせる。
ストーリーは物足りない部分もあるけどあまり攻めすぎると作品を作る事も制限されてしまうんだと思うのでこのくらいが限界なんだろう。
ラストは結構カオスで滅茶苦茶だけどイランだけじゃなくて世界に向けても問題提起をする意味では成功した作品だと思う。
今は女性がスタジアム観戦で観戦する事が許可されたと言うけどその要因が↓のような凄惨な事件がきっかけというのが悲しすぎる…
https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20190925/982893.html

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=BCpvQyxXyW4
KT

KTの感想・評価

3.4
スポーツは人々を熱狂、感動させる、禁止されたとしても、ここまでやるんですね。
この監督の映画、フィクションかドキュメンタリーなのか区別がつかなくたなってきますね。見ててハラハラするんです。
続いてもジャファル・パナヒ監督☆

イランでは女性が男性の競技を観戦できないそうです(゚o゚;;

それでも女子だってサッカー観戦したいんです❗️
自国を応援したいんです❗️
中には男性に変装してスタジアムに押しかける女子もいるんですけど、見つかると逮捕されちゃう‼️

駄目な理由。
男性と女性はこういった場での同席は出来ない。
汚い言葉を女性に聞かせるわけにはいかない。
差別も確かにあるかもしれないけど、女性を守る為、といった意味合いもあるようです。

2006年のW杯予選。
イランvs日本戦での応援の中、兵士と観客の揉み合いの中で7人が多くの人の下敷きになり命を落としたとか。
そのうちの1人が変装した女性だったらしいとゆう噂にヒントを得て、パナヒ監督はこの映画を制作するにあたったそうです。


ただ現在では女性もサッカー観戦出来るみたいですね。
実際に逮捕され有罪が確定した女性が、裁判所の前で焼身自殺をしたことがキッカケだとか!

なんだか物騒な話が多いなぁ〜💦

ちなみにこの作品、2005年6月のW杯最終予選、イラン対バーレーン戦の最中にスタジアムで撮影されたそう!

撮影許可はもらったそうだけど、少女たちを撮影することは内緒!
マスコミに知られないように慎重に進めてたようだけど結局バレちゃったみたいですね。

そして、この作品も自国では上映許可は下りず!
もぉ〜いーじゃないねっ💦
今更みんな知ってる事なんだから〜!

ところで私、サッカーのサの字も興味ない人種の為、本作の中で勝利に進んだお祭り騒ぎにはついてゆけず〜〜〜!
ラストの展開には苦笑いでした(>人<;)
イスラム教の最も不可解な部分である女性差別、と言ったらいいのか、独特の戒律についてあらためて考えさせられる映画。こんな映画が作られなければならなかった一方で、イランでは女子の大学進学率は男子よりも高く、理系に進む女子の割合が高いのが特徴。ある意味進んでる。しかし、その学歴の高さは社会進出にはさほど繋がっていないらしく、現在でも女性は家庭にという考え方が根強いようだ。
 
一昨年、一般女性のサッカー観戦が40年ぶりに認められたが、女性への割当て数は少なく、国際試合に限られるなど、まだ制限は多いという。

男に変装して試合観戦にもぐり込もうとする彼女たちはアメカジ的なラフな格好をしていて、日本なんかにも普通にいそうな「ボーイッシュな格好をしている若い女の子たち」という印象で親近感が湧く。でも彼女たちが好むと好まざるとに関わらず一旦ヒジャブやチャドルを着用すれば、その親近感は失われるだろう、と思うと何だか切ない。サッカー観戦さえ出来ればそれでいいのか?女性としてイスラムに生きるとはどういうことなのか、ニュートラルにそこが知りたくなる。

「トラベラー」にも出てきた都会と田舎の対比がここでも。
Haruki

Harukiの感想・評価

3.6
イランの女性問題の実態を描きつつ、エンターテイメント作品にもなっている。

ハートウォーミングなコメディで、社会派を観やすくしている。
「人生タクシー」のパナヒ監督らしい手腕。

男女関係なく喜ぶシーンは隔たりなどいらないと強く訴えかける。

日本戦での事故も言及される。
ネット

ネットの感想・評価

4.0
どうやって撮ったのかサッパリわからない。
藤井先生は「これは映画ではない」評の時に、映画において「禁止すること」のバカバカしさを書いていた記憶がある。これも禁止の映画だった。禁止を無効にする笑顔と団結。
最後、バス内で一人花火を見つめる女の子。良い。あの明かりが好き。
あだ

あだの感想・評価

3.8
この差別の根幹にあるのは、男の「女はこんな汚い言葉が飛び交う場に来てはいけない」という勝手な理想によるものだと思うと、言葉を失う。あの見張り役がトイレから会場へ行くシーン、すごい。どうやって撮ったのか、、。
しい

しいの感想・評価

3.5
イランでは女性のスポーツ観戦が厳しく規制されている。その現状を描いた作品。

今年イランで発生したサッカーファンの女性が焼身自殺をして死亡した事件もあり、タイムリーで考えさせられる点が多くあった。

スポーツは宗教や政治的な意図は全く関係ないところにあるべきだと言うのは綺麗事であると頭では分かっているが、ただ好きなスポーツを「女だから」という理由だけで観戦できないというのは観ていてもとても歯痒く、辛いものだった。
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