オフサイド・ガールズの作品情報・感想・評価

「オフサイド・ガールズ」に投稿された感想・評価

LEON

LEONの感想・評価

2.5
〝イランでは女性が男性の競技を観戦できない〟

2005年、ワールドカップサッカーアジア最終予選〝イラン対バーレーン〟の出来事。

宗教上の理由とは言え女子だって大観客に混じって、世紀の一戦を応援したいだろう。
男性に変装したり試行錯誤し、何とか競技場に入ろうとする女の子たちのドキュメンタリータッチの映画。

我々日本人や欧米いわゆる先進諸国から見れば〝おかしな習慣〟だと思うだろうが、冷静に考えれば他国から見れば各国・各宗教と〝おかしな習慣〟は多々ある。

この映画の中のようにイスラム社会の中で生きる人々の様々な〝習慣〟には確固たる理由がある。

女性差別だ!人権侵害だ!と他国や他宗教が言うのは簡単だが、何千年もの長い歴史をそう簡単に批判するのはどうなんだろう。

無理矢理先進国の価値観を押し付ける方が狂っており、それが通用しないという事が既に証明されているではないか。

意見は分かれるだろうが、各国各地域には文化が有り歴史が有る…世界がたった1つの価値観で押し付けらることは悲劇でしかない。

自分は完全なる無神論者で無宗教だが、日本の文化や伝統…全国各地で見れる四季折々の風景や食べ物…そして人…日本に生まれ日本人で良かったと常々思う..★,
華

華の感想・評価

4.0
イランでは女性がスタジアムで男性のスポーツを観戦することが禁止されているが、それでも、どうしても試合を観たいサッカーファンの女の子たちの悪戦苦闘を描いた映画。

実際に(W杯出場をかけた)試合を行っている会場でロケを敢行したとだけあって、臨場感があった。自分がその場にいて逮捕されたかのような不安や、試合の行方にまつわるドキドキ感をずっと感じていた。
イランでは、スタジアムでのサッカー観戦が女性に禁じられている。これは、2005年F I FAワールドカップ最終予選会場に男装して乗り込んだ少女たちの話。

次々と警備員に見つかり保護される少女たち。でもへこたれない!
監視員の男性に試合の実況中継をさせて、喜んだりブーイングしたり。サッカーが大好きなのはみんな同じ、徐々に監視員と少女たちのあいだに親近感が芽生えてくる。

少女たちの熱い青春に胸が熱くなって、私もいつのまにか前のめりになって応援していた。
とても素敵な作品。
イスラームの戒律に従い、女性のスポーツ観戦が大きく規制されたイランで男装をしてサッカー観戦に臨む女性達を描いた作品。
ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したにも関わらず、政府を批判する内容をえがいたとしてイラン国内では上映禁止となりました。
こんな映画を撮っちゃうから逮捕されて20年間映画制作を禁止されちゃうんだよ(笑)

イスラームの戒律は女性の権利を制限するだけのものなのか、それとも女性を保護するためのものなのか、様々に考えさせられました。まあ、現代においてここまで女性の権利を制限するのは明らかに時代倒錯だと思いますけどね…イランの人達がどんな風に考えているのか良く分かる映画だと思います。

撮影のスケジュールがどれ位過密だったのかとても気になりました。これはかなり大変だったに違いない…
MAO

MAOの感想・評価

-
命懸け。

この映画を観ようと思ったのは、自分の性別が世界中でどのような位置にあるのかをもっと知りたかったからだ。

私なら罰が怖いので法律に(そこのルールに)従うだろう。でもその一方で心の一部が、気づかないふりをしているだけでほぼ全体が、すり減っている。この国にいながらもそう感じていたりする。それでいいのだろうか?

彼女たちはサッカーを観たいという一心で、危険を顧みずに行動に移した。イランの宗教観をひしひしと感じながら、それでも人間として喜びを得に行く姿を、例えエンターテイメントに仕上げられていたとしても見つけることが出来た。

性差はある。それが困難に直面したならば、ちいさな許容から始めたい。兵隊さんはそうも言っていられないけど。でも変わろうとしなければ変われない。だから撮ったのだろう。ここが人間の尊さ。

上の人はもっと楽しんでほしい。頭も心も柔らかくしてほしい。誰だってテレビで観るより現地で観たほうが楽しいに決まっているのだから。
あおい

あおいの感想・評価

2.6
イラン人はみんなサッカーが大好き!女の子だって試合が観たい!そんな彼女たちがとった驚きの行動とは?サッカーの試合の裏側で女子たちのもう1つの戦いがキックオフ!

イランの性別差別の問題をサッカーの試合を通して描いた作品。イスラムによって制限された世の中で女性たちはどのようにして自分たちの権利を訴えていくのか、また男性たちも女性差別を普通のことだ仕方ないと思って、見過ごしていていいのか、イスラム国家では避けることのできない問題をかたくなりすぎずに、考えることができます。

女の子でもある程度バレずに忍び込めちゃうイランの適当さ、口語と字幕を照らし合わせたり、街並みに懐かしさを覚えたり、イランに行ったからこそ楽しめる所もありました。

あとは初めに出てきた男装してる女の子がむちゃんこ可愛かった( ^ω^ )俳優さんの演技は上手いのであとは映像が綺麗になればもっと魅力的になると感じました。

イラン映画なので、基本静かやし、淡白ですが、メッセージ性や伝えたいことが明確なものが多いです。

外国語図書館#16
floal

floalの感想・評価

3.0
伝えたいことはだいたい分かるけど、話に面白みが乏しいのでそれも何だか弱い。終盤のバスのシーンは良かったけど、まあそれだけ。
shun

shunの感想・評価

2.0
イランでは女性がスタジアムでスポーツを観戦することは禁止されている。
映画としては工夫が足りないせいか、全く面白さはない。
なぜここまで褒められているのか…
eiganoTOKO

eiganoTOKOの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

原題はオフサイド。ガールズって邦題のつけたしは余計すぎるほどガールズ❤︎感ナシ。ガールズから連想してきゃっきゃウフフを想像してたから、いい意味で裏切られて超面白かった!
イランは女性が男性スポーツを生で観戦しちゃいけない。(今は一部許可されている)
1979年のイラン革命以降の『イラン・イスラーム共和国』のイスラム原理主義下で女性蔑視は酷くなった。
ヒジャブを被らない女はタイホされる。
そんな過酷な世界で闘うスポーツウーマンが笑えて泣けて…ああこれぞ青春!

バスで変装して堂々とコールしてる女の子を見た男たちが「奴らはプロだ」でまずひと笑い。

ぶっとい眉毛のボーイッシュな女の子が、兵士に捕まったのにイキナリ煙草ふかして「どなるなよ」でふた笑い。

女「魚がなければせめて缶詰めよ」
(試合が見れないならせめて実況中継よ、の意味)
兵士「缶詰?サッカーが見たいんじゃないのか?」
(通じてない笑)

ポスターをお面にしてトイレに行くシーンで爆笑!
まさか選手ポスターが伏線だったとは…。

兵士の変装した女の子に、先に捕まった女の子が「やるじゃないか!思いつかなったわ〜」って褒めて連帯感を増していく!

完全な男尊女卑の国だからこそ、男を小馬鹿にしながら自分の好きなことしたいだけ!って黙らない彼女たちが大好きになった!

すったもんだありながらも、フィクションの世界だから逮捕される前に逃げ出せるんだけど、愛国系の歌が流れて、現実へのものすごい皮肉でジ・エンド。
「祖国のためなら命をも捧げよう」
ひいいいい!
日本の特攻隊じゃないですか!
カミカゼ…

いつの日か、やりたいこと選択出来る自由が手に入るといいな。
監督は一時期逮捕されてたみたいだし、この映画はイラン国内で上映禁止だけど、リスクを負いながら「女の権利」を描いてくれてかっこいい。
おっさんだけど。
イスラム教は本来女性を守る宗教でもあって、この映画からもそういったイラン人の宗教観を感じられる。けど、それが女性を抑圧していることは確かで、こういった気楽に観れるようなコメディ色が強い作品で社会問題を知ることは良い機会だと思う。
この映画がイランを皮肉ったとして、監督が拘束されて活動禁止を宣告されたみたいだけど、自由への闘争の象徴として今後も精力的に活動を続けていって欲しい。