長崎に原爆が投下される直前の24時間。
まだ、「時」は永遠に続くと思われていたありふれた1日。普通に暮らす人々の日常が丁寧に丁寧に映し出されます。
戦時中ですが、ささやかな結婚式があり、出産があり、好きな人とこっそり会ったり、戦争に行く息子と写真館で家族写真を撮ったり、ご飯作ったり食べたり、そこいら辺にある普通の暮らしがたくさんたくさん描かれます。
ただ一つ違うのは、彼らには明日は来ないということ。
観る側は、それが分かっているから、普通のちょっとしたことに涙を押さえることができません。
静かな静かな映画ですが、戦争に対する強い怒りを感じます。
「この世界の片隅に」に感動された方には、この映画もぜひ観ていただきたい。今年も8月9日はやってきます。明日を迎えることが出来る幸せを噛み締めたいと思います。