ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄の作品情報・感想・評価

「ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄」に投稿された感想・評価

666

666の感想・評価

3.8
ドキュメンタリータッチ、軽い感じで進む事で訴えている題材の重さがより伝わる。
ボブディランのパロディが多く含まれている様だったけど、それが分からない私にとってはただただ何てセンスが良いのだ!と思う進み方。
今作られた映画だとしてもお洒落で粋。
監督作品はデッドマンウォーキングしか観ていなかったけど、ティムロビンスの才能を再確認。
ネットレンタル始めたら観たくても観れてなかった映画が観れて幸せ。時間が足りない。引きこもりたい。
erinco

erincoの感想・評価

4.0
*大統領の作り方*
コネなし後ろ盾なしの一般人がお金と頭だけで議員になれるかどうかのお話。世論の作り方、大衆の動かし方がわかる。人は簡単に動くので、非常に怖いお話。こんなの作って、ティムはよく無事でしたね。
ヒロキ

ヒロキの感想・評価

3.7
ボブ・ロバーツの生い立ちといいキャラが完全に🐯にしか見えないけど😂w
この映画が先だから、🐯の方が寄せたのかな??って、思っちゃうぐらいで😂w

唯一、違うったら歌手じゃないってことかな!🤔w

話の内容も予言したかのようにリアルすぎて、最高だった☺️
耕平

耕平の感想・評価

3.4
ティム・ロビンス監督・主演・脚本の1992年公開映画『ボブ・ロバーツ』を観始めた、が、開始一分でリーランド・パーマー a.k.a レイ・ワイズが登場し、「まさか、ボブ・ローバツのボブってキラー・ボブのボブ!!!!!?????」という混乱状態に陥りました。ツイン・ピークスが憎い。

アラン・リックマンは『ダイハード』もそうだけど悪役が似合うわ。そしてこれが映画デビューのジャック・ブラックが素晴らしい。ロバーツに心酔するニューライトの若者だけど、キマった目の演技が超上手い。

政治的陰謀論をめぐる映画だが、『陰謀のセオリー』のようなわかりやすいカタルシスを鑑賞者に与えることをロビンスは周到に避けている。それが映画の肝であるのはわかるが、たとえばブラックを暗殺者に転落させる、みたいな物語上のダイナミズムは欲しかった。それさえも回避する戦略なのだろうか...

2013年刊行のJohan Nilsson "American Film Satire in the 1990s" を読み進めており、その第二章が『ボブ・ロバーツ』論なので観たのだが、ボブ・ロバーツを今論じるならトランプとオルタナライト関連を指摘しなきゃ嘘でしょ。またいつか論じたい対象が増えてしまった...

と思ったけど、町山さんがすでにその文脈で論じてるのか... やっぱその道のスペシャリストは素晴らしいな。
青猫

青猫の感想・評価

-
こういった政治映画には珍しいオチ。
現代に当てはめて考えると、この映画より酷いことがまかり通ってそうで怖い。
俳優ティム・ロビンスが初監督した切り口鋭い政治コメディ。
大統領候補を追いかけた密着ドキュメント風。
28年前の作品なのに現在のトランプ政権と重ねてみると色々予知しててより皮肉が効いてる。
ボブが歌う曲ががボブ・ディランに似せてる。
額に名前を刻む熱狂的信者約でジャック・ブラックが僅かながらインパクトあり。
なんだろ、現実の方が追い越しすぎててどんなにリアルっぽく撮ってても退屈に思えてしまった。
R

Rの感想・評価

4.0
ティムロビンス主演映画としてオススメいただいてたのでお話についてはなーんも知らんと見てみたら! こんなに政治的な映画だとは! 投資で大富豪になったヤッピーでありながら、フォークソングのシンガーでもあるボブロバーツは、ペンシルベニア州の上院議員選に立候補。対抗馬はペイストというおっさんで、地味だが実直なリアリストとして最多の支持を集めている。が、ボブはその差をどんどん詰めていく。ボブの政治思想は、激しく右翼的。60年代のアメリカは公民権運動やカウンターカルチャーなど多くの間違いを犯したので、50年代の保守的な白人主体の政治に戻していこうと主張。経済に関してはネオリベラリズム、無職やホームレスへの福祉の充実よりも、自力で稼いだ人がちゃんと金を握れるようなシステムを目指そうとする。そんな彼が政治思想をフォークソングで語りながら展開する選挙運動をドキュメンタリー映画にすべく、カメラマンがずっと追いかけてるという設定。しかも面白いのが、ボブロバーツ君、明らかにボブディランのパロディーになってる。ディランの歌が旧体制の価値観へのプロテストとしての側面を多分に持っていたのと対照的に、ロバーツは左翼的革新への反逆者として保守に戻るぞーーー戻すぞーーーと楽しそうに歌う。で、演じてるのティムロビンスなもんで、背が高く、スーツ姿がカッコよく、人懐こそうな笑顔がベリーキュート、分断とヘイトを煽るポピュリズム戦略で巧みに民衆の心をとらえて、求心力において面白味のないペイストさんと比べ物にならない。いかに政治というものが国民によって軽く考えられてるか、いかにみんな分かりやすいことにしか目がいかないか。このへんは日本もまったく同じですね。てか、ボブロバーツのいくつかの面、なーんかどっかで見たことあるよーな、どっかで聞いたことあるよーな、と思ったら、まさに今のあの人やん!っていう笑 過去の悪事もうまいこと隠蔽しちゃって、順風満帆、余裕の当選となるのだろな、と思いきや、ボブの身にとんでもないことが起こってしまう!!! のだが!!! えええええ!!! それすらええええ!!! さて、本作のもうひとつの見どころはチョイ役で出てくる超有名俳優たち。うお! Peterさん! え、Susanも! Jamesもおるやん! あれ、今のHelenじゃない⁈ みたいな感じ、極めつけはジャックまで! 心躍るカメオたち! ティムロビンスの人望なのかな? とこちらも嬉しくなりますね。ティムロビンス、歌もなかなかうまいし、脚本から監督まで、ほんま芸達者! 惚れ直し。さて、本作の最後はトマスジェファーソンの石像で終わりますが、その周りに書いてある文字は和訳されませんので、ここに載せておきましょう。I have sworn upon the altar of god eternal hostility against every form of tyranny over the mind of man. (人の心へのあらゆる形の独裁に対し永遠の敵意を持つことを神の祭壇にて誓う。) アメリカの大統領選挙が11月にある今のタイミングで、本作もついでに見てみると面白いんじゃないでしょうか。オススメしてくださった方、オススメいただきありがとうございました😊
町山氏が紹介する危険なアメリカ映画、トランプ大統領誕生を予言していた!?シリーズで紹介されてたので見てみた。
当時見たらこんなメディアに踊らされる国民いるのかよ…と
思いきや!現代!とその先見性に震えてしまう。

途中ジャック・ブラックが急に出てきたからびっくりしたけど
デビュー作なのね…顔濃いなぁ…

2019.12.21
MaTo

MaToの感想・評価

3.0
全体としては間違わない選挙結果になると思ってましたが、最早操作できるものになったと思えてしまう
Masato

Masatoの感想・評価

4.3

町山智浩の危険なアメリカ映画
なぜか2年間ほったらかしにしてたので、今更鑑賞再開。

この映画は、政治家を追ったドキュメンタリーを模したフェイクドキュメンタリー=モキュメンタリーの形をとっている。主人公はボブ・ロバーツだが、監督の思いが如実に表れているという点で、本当の主人公は、ドキュメンタリー作家や対立候補、黒人記者などの反対側であると思う。

モキュメンタリーとしての完成度は高いし、現在で言われるトランプ的なの以外でも様々な風刺が効いていて、かなりリアリティがあった。兎に角、難しい題材な上に情報量が多くて追うだけでも必死なので退屈にならなかったし、実話のようなリアリティを維持しながらも、映画的な徐々にヒートアップしていく構成も素晴らしく、後半における暴動や事件などの動きはアクション映画さながらの迫力。

本作が、ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)の誕生を予想しているとして言われている点はいくつか存在する。まず、生い立ちが億万長者であるということ。これは、トランプも同じく金持ちの実業家からの政治家への転身であることと共通している。そして、思想面においても、保守的な思想がかなり強いことが劇中でわかる。まず、劇中最初にコンサートで歌う曲の歌詞が「貧しい人たちは何もせずに文句を言う」といった内容であり、金持ち優遇の思想が明らかであり、優遇税制をするトランプとも共通する。

その次に、ワイドショー番組でのインタビューのシーンで、ボブが「60年代は汚点だ」と言ったときに、黒人キャスターが、それはウォーターゲート事件などのことを言っているのかと聞いたところ、ボブは黒人キャスターを指して「違う。君のような人物のことだ」と言う。これは、麻薬や性、公民権運動などの社会運動は罪悪であると言っており、それは憲法に保障されているとキャスターが言うと、「共産主義?」とボブが返した。こうした、一連の保守発言はトランプの過激発言と似ている。

また、このシーンのあとに言う黒人キャスターの言葉が見事に的をついている。それは、ロバーツは自意識がなかった時代から、自ら発言をするようになった60年代の良い点を破壊しようとしている。自由思想に対する反逆的なポーズをうまく演じて注目を得ている。”反逆的保守主義ね”と言った。まさに、トランプも現在のリベラルでポリティカルコレクトネスな世の中に反逆するように立ち振る舞っている。

保守的な言葉で牙をむき、対立演出を行い、ポピュリズムを煽った行動はトランプに限らず、現在の世界的なリベラルに対する保守派の行動パターンと一致する。これは大変先見性のあるシーンで感嘆した。

また、対立候補のペイストが語るシーンで、彼は、人種・女性差別を煽るような演説がうまい。感情に訴える政治だ。しかし、中身は何もない。言葉の端々から胡散臭さがあると言った。こうしたわかりやすいポピュリズムが、Hateでしか考えることができない一部(多数)の大衆を扇動してコントロールしていく。これも、現代のトランプ政治を見事についていて、恐ろしくなってしまうほどだ。

劇中で対立演出を極めた結果、右翼と左翼で大きくアメリカが分断されていくこととなるが、その時にヒートアップして暴力沙汰になったり、もはや宗教家のようにボブ・ロバーツを信じる人などが登場したりして、これは今のオルタナ右翼やシャーロッツビル事件、演説時の暴動などの騒動と似ている部分があった。

また、ボブ・ロバーツは「時代は戻る」という歌を歌う。この映画はボブ・ディランの影響を強く受けており、その真逆の存在としてこのキャラを作り上げたという。そのボブ・ディランには、60年代のカウンターカルチャーを歌った「時代は変わる」という歌があり、それをパロディにしたのが「時代は戻る」なのだが、この歌の意味とは、60年代以前のアメリカに戻るということを意味している。トランプがよく発言する「Make America Great Again」という言葉の”Great Again”の意味は、政策、思想、発言などから見て、60年代以前のアメリカ社会のことを意味していると思われる。これも一種の共通点だと言えよう。

細かい点でいえば、美人コンテストを主催しているという点でもトランプと似ている。

トランプ以外の点で、今までのアメリカ政治に対しての危険性を呈した部分で、ボブ・ロバーツは、学校に赴き、憲法違反として宗教と教育の分離をした現在に対するアンチテーゼの歌を歌ったり、フセインなどの軍事的介入に対して、存在を必要以上に悪として捉えて、軍事予算を確保しようとしているとボブ・ロバーツを批判していたりなどといったシーンもあった。

 以上のことから、トランプのような政治家が現れることを予見している映画だということがわかる。トランプ大統領がこの映画を真似たのか、はたまた偶然なのかが一切わからない。前者でも後者でも、あまりにもうまくできすぎていて怖いし、こんなことが本当に起きてしまうのかと思ってしまう点で怖い。

本作は、こうした政治家に対する警鐘として描いたと思うのだが、本作が20年以上も前に作られたのにもかかわらず、そのままの通りに起きてしまったという恐怖がある。

私たちは、こうしたポピュリズムに対して、どうすればよいのか。それは「危険性」を学んで知識として取り入れるべきだと私は思う。こうした政治家は、巧みに大衆を扇動することで支持を得ていく。一種のマインドコントロールみたいなもので、それは無知識からくるものである。実際にトランプは白人の低学歴層を狙って支持を集めた。

私たちは、知識を武器として、言葉に惑わされずに政治を見ていく必要がある。これは、ヒトラーの時からずっと繰り返されている。目に見えるものすべてが正しいものではなく、そのものに従順になってはならない。すべてにおいて懐疑的にならなければならない。

最近公開された「Vice」という副大統領を描いた映画では、言葉の拡大解釈によって生まれた行政権一元論というもので絶対的権力を握ろうとするシーンがあったが、インタビューでアダム・マッケイ監督が政治色の強い映画を作れない日本に対してこう発言した。「日本人よ。まずは、権力を疑え。」まさに、私たちは懐疑的であれということに集約されるであろう。
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