90年代の篠崎誠にはまだあった、画面の諸要素をテキストの持つイメージから物質に還元してカットを構成しようとするシネフィルめいた試みがとても好きで、こういうことを現代において「ショットが撮れる」と言う…
>>続きを読む29歳の冬に下高井戸シネマで観られたのが、最も良い出会いだったのかもしれない。
懐かしさと温かさがそっと、心のどこかにある寂しさに寄り添ってくれるような作品。
臨床心理士の中根千景さんと篠崎誠監督…
篠崎誠監督、中根千景(臨床心理士)トークショー備忘録
受容する話の中にある圧迫と緊張
圧迫 室内の狭さ、人物配置
緊張 ほぼ動かない固定されたカメラと長回し
故に、窓から見える景色が広く見え…
統合失調症(作中では明確には言及されていないが、監督によるアフタートークで明言されていたのであえて書く)により変容していく百合子と少しずつ、そのことに向き合っていく夫の隆。
「おかえり」というタイ…
このレビューはネタバレを含みます
どれだけの映画を観たって理解できることなんてきっとほんの一握りなんだろうなと思う。意味なんてないことばかりなのに、意味の肉付けをして、自分を安心させたり正当化したりしようとするなとも思う。
時折、…
このレビューはネタバレを含みます
正常に狂うとはこのことを言うのだと脱帽。
百合子のことを、統合失調症を患ったと言えば容易い。だが、結婚して家庭での時間が長くなれば、閉塞感は強まっていくだろうし、孝との関係も良くも悪くも雑になる。…
穏やかな日常を過ごしている夫婦の関係が、妻の不可解な行動をきっかけにゆっくりと崩れていく。
観ていて強く印象に残ったのは日常がじわじわと歪んでいく不安感。妻が少しだけ奇妙な行動をとることで、どんどん…
ずっと異様。'静かな美しさ'という怖さ
『或る夜の出来事』ように薬指がキラッと光ったり、『ゼイリブ』のような陰謀論的な会話だったり、『アブラハム渓谷』のような歩くカットだったり、、
なーんていうこ…