35mm上映。本当に美しい映画、奥深くまで。
篠崎誠監督の映画は、日常の景色が当たり前のように端正で、清らかにしみ入ってくる。そして静かに、ハッとする瞬間に出会う。心が映像になるってこうい…
シャンタル・アケルマン作品、『こわれゆく女』、『2 / デュオ』などに類似した1人の女が精神を蝕まれていくストーリー。終始煽り気味のカメラと無機質かつ虚無を感じる妻の表情。目が凄い。突発的な奇行や沸…
>>続きを読む妻の不審な外出を見張る夫の追走劇はこれほどの簡素さでも成立するのだなと感心。砂丘(?)に佇む妻の背中の大写しから、次のショットではカメラが引き、妻の背中を垣間見る夫のロングショットが提示される。ここ…
>>続きを読む「そうなの?」と聞き返す寺島進からユーモラスな優しさが漂う。『こわれゆく女』や『2/デュオ』(自転車と車のチェイスもあったり)などを想起するが、心理的に危うい所でぶつかり合う前に、寺島の柔らかな佇ま…
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