シテール島への船出の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『シテール島への船出』に投稿された感想・評価

Juzo
5.0

スピロスは戻ってきたはずの祖国から、拒絶される。
それはイデオロギーの違いだけでなく、時代そのものからの排除とも言える。
彼の姿はもはや社会にフィットしない過去の亡霊のようであり、船出のラストシーン…

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 ギリシャ内戦の過酷さ、その重さが映画の全編を覆っている。暗い色調、風雨、汚れた雪、これがギリシャかと思うほどの陰鬱とした風景。
枢軸国による過酷な占領、それに対して抵抗運動を組織ししていく人びと、…

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理解できたか、と問われれば、わからん、と答えるしかない。難解のようで、話はつかめるのだが、何を言いたいのかが掴めない。
内戦でソ連に亡命していた父が32年ぶりに帰って来た。しかし村人からは冷たい仕打…

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sho
-

ラストシーンが余りに素晴らしい。結局この映画は32年間も行方不明だった夫を待ち続けた老婦人の物語であった。

映画監督のアレキサンドロスの父がソ連から32年ぶりに帰ってくる。オープニングの子供のいた…

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長回し、セリフ少な目、奇妙なストーリー。すべてが好みにぶっささった!!
エンディングもすごくよかった。わけわかんないけど、美しさを感じた
奇妙なメタ構造は別になくてもよかったかなとは思った

ただ、…

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Shaw
3.7

老人になって戻ってきた共産主義者が、変わり果てた故郷で売国奴とたらい回しにされアウトキャストにされ、と基本それだけのシンプルな話だが、焦点をその周りの登場人物にも分散させたのがあんまし自分には合わな…

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yuri
4.8

山の無法者の声、軍事裁判で自分が四度も死刑宣告をされた新聞記事、国籍を持たない者
スピロが墓場で踊るシーンがすばらしい(バイオリン、ギリシャの山岳民族の音楽なのかな)
なぜ土地がひとの所有物なのだろ…

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NHK-BS2
1993/02/11…22:00~
2001/05/15…25:05~

リンゴは腐ってしまった…

歴史を撮ってきたアンゲロプロスが歴史を背景に、"人間"を撮った転換点となる一作。政治的理由で迫害された老人が32年ぶりに帰郷するも、変わってしまった故郷に馴染めず再び追わ…

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4.4

テオ・アンゲロプロス監督、国境三部作の一作目。

ちゃんと集中してみないと、冒頭から置いていかれる。
本作における現実と劇中劇の境界が非常に曖昧で、分かりづらい場面が多い。
その曖昧さ故に観客は混乱…

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