このレビューはネタバレを含みます
後半はほぼサッシャ・ギトリのひとり舞台のよう。彼の雄弁さと見事な立ちふるまいに目が離せなかった。
階級社会への皮肉がなされた作品である。
冒頭のパーティーシーンにおいて上流階級を皮肉る。一組一組回…
舞台の終わりで結婚して『めでたし、めでたし』の後が地獄のはじまりなのよっておばあさんが話していたけどきっとこの話もそうなんだろうな...
ギトリが翻弄されすぎて、空回ってるくせに、手口は巧妙な詐欺師…
主演ギトリ、共演レーミュというマックス・ランデーとジャック・タチの間に介在するフランス映画史における数少ない喜劇生産者二人がタッグを組んだ作品であるが、ここは殆どギトリの独壇場。究極の一人芝居。
映…
ドラマが展開するのは室内、俳優の全身を捉える長回し。ほとんど舞台劇のような作りだけど、ギトリの映画には、これぞ映画だという瞬間がある。それは、長回しのショットを切り替えるタイミング、高速のパン、俳優…
>>続きを読むシリアスにしようと思えばいくらでもできそうなテーマを軽く明るく爽やかに。『エストラパード街』にも似た軽快さ。鑑賞時にどんなに落ち込んでても「ふっ」と声が出る、知的なコミカル。フランス映画に馴染みがな…
>>続きを読む【詳述は、『とらんぷ譚』欄で】映画と演劇の粋、存分語り(合い)芸とカメラワーク·カッティング魔術、既定周到と偶然機転、不貞の社会罷り歩き、汎ゆる意味で、この分野とこの作家の代表作に相応しい。やはり見…
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