クライテリオン版。
食うか食われるかの戦国時代。ススキ原に潜み落武者を追い剥ぎして、命をつなぐ義母と嫁。息子と戦場に出たはずの男が一人で生き延びて戻ったことで、関係性のバランスが崩れたところに、鬼面…
2025年6月25日鑑賞
「人生で美しいものを見たことがない」
日本の昔の映画といえば、多くの人が黒澤明監督を思い浮かべるでしょうが、私は新藤兼人監督も思い浮かびます。
『鬼婆』は、ミニマルで…
もう冒頭から引き込まれるし、タイトルのフォントが格好良い
限られた登場人物にモノクロの映像、じっくりと見せる演出が本格派
ラストの展開に唐突な幕切れも堪らないよ…
ウィレムデフォーは本作をお気に入り…
どこまでも深く、どこまでも黒い欲より出づる、屍を踏み付け存在し続ける者。
それは鬼の形をした、唯の”人間”。
罰の下るカタルシス。光と影のコントラスト。エッジの効いた昔話のようでめちゃくちゃ面白か…