鬼の形相で走り続ける乙羽信子。
丑の刻参りで釘を打ち続ける乙羽信子。
時空を超えて飽きもせずにまぐわい続けるフラワー・メグと観世栄夫。
鳴り続ける電話、挟まれる能の舞。
誇張なしに、90分間殆どこ…
能の演目である「鉄輪」とポルノを融合させた、新藤兼人の珍作。不倫をする男、若い愛人、彼らを恨み追い詰める妻、という普遍的でベタな噺が、時空を超えて展開され、延々と繰り返される。
観たら「こんなんで…
能の演目「鉄輪」 を軸に、実際の能の映像と、平安時代の夫婦と後妻、現代の夫婦と夫の愛人の話を交差させた映像がMIXされて展開します。内容は、シンプルで嫉妬、怨念、執着を各々描いているだけで、乙羽信子…
>>続きを読む“てつりん”と誤読、“かなわ”と読む能の演目をベースにした映画なんですね。平安時代と現代を行き来して若い女を愛人にして妻と離別しようとするが、妻は嫉妬と怨みで応じず平安時代には夜な夜な藁人形に釘を打…
>>続きを読む様式的にとても美しいと思った。ホテルの部屋、古代と現代の妻の衣装で、赤と青にこだわって色を使ってるところとか、現代で能楽を流して、古代でピアノ音楽を流すところとか。周りが真っ暗なのに妻だけ明るく照ら…
>>続きを読むなかなかキョーレツな作品でした。
能の「鉄輪」の世界を現代に、とかいうことだと思うのですが、その現代である昭和が古くて懐かしかったです。各階で立ち話してるマンモス団地の階段、白いベッドにぬいぐるみ。…
自分を捨て後妻を娶った元夫への嫉妬と恨みから鬼と化す女を描いた能の演目「鉄輪(かなわ)」を原案に、平安時代と現代とが巧みに交錯するストーリーは、男女の性愛シーンがふんだんに盛り込まれ、まるで前衛的ポ…
>>続きを読む能に「鉄輪」という鬼女(きじょ)を扱った演目があり、その舞台が展開しており、シテ(観世栄夫?)がそろりそろりと歩きまわる。しばらくすると能のフラグメントが縦書きでスクリーンに断続的に映される。その間…
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