鉄輪(かなわ)の作品情報・感想・評価・動画配信

「鉄輪(かなわ)」に投稿された感想・評価

pino

pinoの感想・評価

3.9
ツッコミどころの宝庫
後半の間延び感

ATG作品の良さが出てたのは前半までかなぁ…
能の演目 鉄輪を現代メイク 簡単に言うと元旦那の不倫相手を呪う為に丑の刻参りをする女が安倍晴明に止められる話
フラワーメグのベビーフェイスと白塗りが可愛くて可愛くて、、加賀まりこより好きかもしれん
古代の男の不倫と現代の不倫を行ったり来たり。
夫婦関係が破綻している為別れたい旦那vs絶対に別れたくない妻
女の恨み辛み詰め合わせ
最初から最後までおっぱい率高し。
藁人形の局部に五寸釘を打ち付け、女の局部が痛む。
90分の大半がイタ電と五寸釘を打っては去るを繰り返す。
現代の二人は場所を変えてるがこう何度も見せられるとループしてるような感覚に陥る。
電話は永遠に鳴り続け、止めてと言う割に線は抜かないのが不思議だった。
この時代の電話で電話線ないの?
紳士たる者パジャマでうんちゃら~ってあかんの?まぁ彼女がシャツ一枚なんはめちゃくちゃセフトって感じだったけど。
来たるべき時…呪われ続けんのか〜
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
「鉄輪」

冒頭、ここは古代の日本國。現代と交差する物語、中年の女と男、若い女とセールスマン。ホテルの電話、藁人形、釘打ち、丑の刻詣、混沌、夜の営み、鬼女、復讐、怨霊。今、時代を交差して女の嫉妬の情念が映し出される…本作は一九七二年にATGで新藤兼人が撮った怨と性を描いた幻の衝撃作として今の今まで円盤化されなかったが、漸く世界初ソフト化されDVD購入して鑑賞したが、監督自身のホラー映画である「鬼婆」をカラー映画にした様な作風と感じる一本だ。嫉妬の情念を露骨に描いて能狂言の怨霊物中の傑作と言われる鉄輪を題材に取り、性の欲望こそが人間の最も根源的なエネルギーであることを教える作品。

新藤兼人はこういった幽霊的なものに興味があるのか、そういった題材を案外撮っている。どういう内容かと言うと若い女に溺れた夫、その夫に捨てられた女が鬼女と化し、二人を呪い殺そうとすると言う能狂言"鉄輪"を下敷きに古代と現代のドラマを交差させながら嫉妬と言う情念が燃え盛る様を描いたドラマで、新藤兼人の初のカラー作品でも有名な映画なのだが、とりわけフラワー・メグの肢体のエロスがもろに話題になったような気もしなくは無い。その大胆な色描写は挑発的で衝撃的で問題的で今まで葬られていた作品であった。まさに幻と言う言葉が合う映画だ。

さて、物語は古代から始まる。夫に裏切られた女が生霊の鬼女となり、捨てた男と相手の女と男に命をかけてつきまとい、丑の刻詣りをして呪いの五寸釘を打って祈り殺そうと言う設定を十一世紀と現代とで同時進行させて能舞台を媒介にして次第に両者が混沌として入り混じり、さらには時代を超越したものとなる。


本作は冒頭に仮面を身に付けた男が暗闇の中を歩くファースト・ショットで始まる。そしてタイトルロゴが写し出される。カメラは足元を捉え、外を小走りする白く顔を塗りたくった女を繰り返し捉える。奇妙な音楽と共にカットが重ねられていく。そして、スローモーションの技法を使って中年の女と男の取っ組み合いが写し出される。(この時、文字を使って観客に説明する)。

続いて、木に打ち付けた藁人形を中年の女がトンカチで叩きつける。一方ホテルで若い女と愛し合う男の描写が写し出される。ホテルに着信音が鳴り響く。男はその電話に出るが何も答えず切る。若い女は裸体のままベッドから立ち上がり冷蔵庫に向かって歩き炭酸水を飲む。そしてベッドに戻り男にも炭酸水を渡す。するともう一度電話が鳴るが何も答えないため男が誰だと言う。次の瞬間、公衆電話で中年の女が受話器を持っている場面と変わる。

カメラは若い女が裸のまま奇妙な運動する描写と中年の女が森を小走りする描写をクロスカッティングする。男は雛にご飯を与える。そしていつも裸でいる若い女に男は君はいつも裸でいるのかと聞く。そうすると女は一番楽なんだもんと答える。そこに中年の女が扉付近に現れる。カットは複数変わり複雑な世界観へと迷いこみ始める。こうして現代と過去の時代背景が交差しながら物語は佳境へと向かい始める…と簡単に説明するとこんな感じで、進藤兼人が好きそうな題材である事は間違いないのだが、どこかしら見飽きたテーマである。

濡れ場のシーンでモザイクがかかってしまうのは非常に残念である。 フラワー・メグのプロポーションはものすごくそそられる。彼女を五本程度しか映画作品には出ていないグラビアアイドルで、もうちょっと映画に出演して欲しかった。乙羽信子が"あなた"と言い、町中をつけ回すあの描写は非常にユーモアがあって面白い。にしても乙羽信子がさまざまに変化するのでインパクトがある。この作品どこかしら「藪の中の黒猫」にも似ているような気がする。

そこまで出演していない人相見役の殿山泰司も強烈な印象残す。新藤兼人組には長らく出演している役者なだけに、短役ながらにも圧倒的な個性を見せつける。メグがいくら股間を手で隠してもその寄せのショットはかなりきわどくエロい。この映画、所々に笑をぶっこんでくるところも面白いのだが、後半になると結構ホテル内でのミステリーが写し出されていて退屈はしなかった。映画全体の評価としてはまぁ普通だ。正直新藤兼人の他の作品の方が傑作が多すぎて、それらと比べると微妙に感じてしまうのだが、上映時間も九十一分と短いため普通に見れた。

それにしても中年男役の観世栄夫の喋り方と振る舞い方が面白すぎる。この作品の役柄に非常に合っていると思う。確かフラワー・メグは当時23時のカバーガールとして売り出し中だった。この三角関係は時代や個人の問題に返せられない永遠のテーマであるため、彼らが演じた登場人物からは固有名詞が剥奪されているのも見所だ。

新藤兼人の前衛的なカラー映画だ。
horahuki

horahukiの感想・評価

4.0
やきもちこそ人間の根源!

若い女の家でお楽しみ中のクソ夫に奥様がイタ電をかけまくって嫌がらせをし続ける映画。若い女の家にいるとは口が裂けても言えない夫の「電話をかけてくるな!」に対する「‘どこ’にかけるなと言うんです」の完封具合がたまんない。物語的にはマジでそれ以上のことは特に起こらない。各人のセリフより電話の着信ベルの方がトータル時間長いんじゃない??ある意味電話が主役!!

タイトルの『鉄輪』は能の演目らしく、浮気夫を恨み、鬼となった妻が丑の刻参りで夫を呪う物語らしい。本作はこの能を映画化したとも捉えられるような平安時代を舞台とした『鉄輪』と現代舞台の浮気話をリンクさせて行き来するのが面白い。相手を呪う行為である丑の刻参りは現代ではイタ電になるらしい。ちなみに安倍晴明は現代に置き換えると露店を出してる怪しい占い師になるようです🤣晴明可哀想…。

暗闇の中、こちらに向かって小走りで駆ける白装束の女の怪談的迫力が途轍もない。闇に浮かび上がる鳥居の赤、響き渡る釘の音、背後に流れる能と和楽器の音。当時の怪談表現ってマジで世界で天下取れるクラスのポテンシャルがあると思う。その強みを理解した上での余計なものを混在させない引き算の演出がほんと素晴らしいし、そこにたびたび合わさる『サイコ』のシャワーシーンのようなスコアが狂気を加速させる。

ただ、本作は恐怖一辺倒の内容ではなく、どちらかというと男女の確執から導き出される人間の闇の部分をシュールな笑いで茶化しまくったような楽しい作風。画面内では鬼気迫るほどの恐怖を感じている彼らを一歩引いた目線で観客が見ることになるため、人の矮小さというものが際立つ。だから怯えてあの手この手で対処しようとする彼らが凄く滑稽で笑える!😂『恐怖の足跡』へのオマージュもこの点でとても効果的!

あとエロですわね!浮気相手を演じるフラワーメグが全編通してほぼほぼ全裸だし、大概の出演シーンで浮気夫とヤッてるという🤣しかも手で絶妙に隠すからモザイク要らず!男と女を左右に配置した固定カメラでの左右対称な構図を挟み込むことで、シュールでおバカな雰囲気をグッと引き締め、その中でもまたシュールな笑いを提供してくれるという絶妙なバランスが凄く好き。ただし喘ぎ声が多いので家で見るときは音量注意!ご近所さんに「あ…」って思われます。

そんで、白塗りで「チックショー!」と叫ぶ小梅太夫の原型なのではないかと思われるものも見れます😅これが元ネタなんかな😂
AE35UNIT

AE35UNITの感想・評価

2.2
不倫カップルを呪うべく、裏切られた妻は丑の刻参りを行う。その呪いは時空を超える...。原作としての能の舞台、平安時代、そして現代が並行して描かれ、時に入り混じる様がクール。思わずイライラしてくるような、しつこい呪い描写も良かった。徐々に乙羽信子の呪い装備が強化されていく様にはワクワクさせられた。
しかしながら、会話劇が微妙なコメディ調で進むところで不気味さが冷めてしまうように感じた。これは能にある滑稽な感じを意識したのかもしれないが、映画全体の雰囲気がまとまらない印象になっていた。

ほとんど進展らしいものが無く、描かれる動作が単調なので終盤になると退屈に感じてしまった。

フラワーメグさんの体当たり演技が凄かった。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.1
能と

現代劇をリンクさせるという

なかなか前衛的な野心作


呪いのようにひたすら鳴り続ける電話

絶対に別れない妻vs絶対復縁したくない旦那

基本的には男女のまぐわいに能の調べが続くだけなのでちょっと眠い笑けど心地よい眠さ

情けなさ全開の旦那の顔がちょっと安倍晋三みたいで別の意味で笑う

誰も泊まってないホテルなぞ怖くて泊まりたいとはちっとも思わないけどな

あとホテルの従業員みんな顔あれ

っこえー

安倍晴明まで出てくるのにポカーンとなった
茜

茜の感想・評価

2.7
ジャケットのフラワー・メグがめっちゃ可愛い!
…と思って観てみたら、中身は延々とイタズラ電話が繰り返されるという話。
フラワー・メグは大体素っ裸で、不倫相手とずーっとイチャコラ。
そこに五寸釘を打つ妻のシーンが映り、メグと不倫相手が妻からのイタズラ電話にブチギレ。
ずっとこの繰り返しだったので、正直なところ早々に飽きちゃってしょうがなかった…。

能の演目である「鉄輪」をモチーフにしているそうで、たまに能のシーンも挿入されるし、平安時代と現代を交錯させるという発想は面白い。
旦那の浮気を呪う妻もたまに面白くて、夫との対話で機械的に話す口調がちょっとクセになる。
「ワカレマセン」「アナタトハワカレマセン」「アナタトフウフノヨウナカンケイヲツヅケタイノデス」

でもやっぱり執拗に同じシーンの繰り返しで面白くない…。
無言電話と五寸釘とフラワー・メグの裸体ばっかりで、途中で何を観てるのかよく分からなくなった(泣)
五寸釘を股間に打ち込まれて、痛い思いするのはいつもメグだったけど、なんで相手の女ばっかり…。
旦那も女も平等に呪いなさいよ、平等に!
TS

TSの感想・評価

3.2
【永遠のイタ電】
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監督:新藤兼人
製作国:日本
ジャンル:ホラー
収録時間:91分
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いやー、変な映画でした笑 でも嫌いではない。浮気をした夫に一生イタ電をするという話でして、それ以上でも以下でもない、全く話が進まないので好みがわかれると思いますが、度々映る能のシーンや、怨念に包まれた妻の駆け足シーンなど、妙に印象に残るシーンが多いです。どれだけわら人形に釘をうってもめり込まない。いつまで打ってるんだよと突っ込みたくなりますが、これらのシーンは同監督の『鬼婆』を彷彿させられるような要素。分類としてはホラーではないでしょうか。

性行為の描写がかなり長いのでそのあたりはご注意を。うまいこと恥部を隠すので最早芸人かと思いました。ホテルの職員や警察官も、なぜか白塗りの顔でよくわからない。浮気をした夫の妄想がどこまで及んでいるのか見ていて判別がつきにくいです。毎日同じホテルで行為をしては、狂うほどかかってくるイタ電に悩まされるという展開です。今ならスマホの着信などはサイレントモードなどにしてスルーにできますが、当時は黒電話時代。かかってきたら見過ごすのが難しい。これは確かに聞きすぎたらノイローゼになってきそうです。

一切何も解決しない。非常に変わっている映画だと思われます。よくこれで90分も持たせたなと笑 怨念とエロスが混ざりあった変な映画でした。
さしもの魔神ドリンガーも、
信子の強大な妖力の前に
為す術は無く、ただただ
翻弄されるのみ…!☆

【ストーリー】
観世栄夫とフラワー・メグの
浮気現場へ、妻・乙羽信子が
無言電話を掛け続ける。

以上。


…いや本当に、90分の間
それだけで「おわり」。
それ以外の展開、何かあったか?(笑)

メグに至ってはもう、ほぼ全裸
だった様な記憶しか残ってない。☆


林光先生による『サイコ』っぽい
スコアに乗せて、信子が
走る!ひた走る!
撮影の後、脚が腱鞘炎で
パンパンになっとるよなアレ。

ワラ人形の股間に五寸釘を打ち込み、
もう終わったのかな…?
と思ったら、また
クルッと戻って来てカーン!
ってのが笑いのツボを刺激する。

いやぁ~とにかくヤバいね、
信子!…もう、アレは絶対、
敵に回したらアカン奴や!


寺山修司や三池崇史のヤツに
出て来そうな、顔面白塗りで
不気味に応対するホテルの
スタッフや警官。

そのうちの一人、原田大二郎と
栄夫が、ホテルの廊下で闘うぞ!
―――行け!ブチのめせ!!☆


能を原典とした話で、劇中でも
現実と能舞台が交錯してるんだけど、
能楽師である栄夫のお家芸が
活かされてるのかされてないのか、
素人の私には判らないなぁ。

そんな事よりも、栄夫の風貌が
安倍総理と似てるので、
ザ・ニュースペーパーっぽく
脳内置換するとなかなか楽しい。
本当は恐ろしい昭恵夫人(笑)

「事実はそうだが真実は違う!」
浮気の真相を問われ、
そう答える栄夫。
…う~ん、どゆこと?
私には理解できないなぁ。
いつか使ってみたい。←
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