今までみたブレッソンの中では1番好き。
簡潔で抑えた演出の極み。
珍しく、ヴィアゼムスキーがみたい、という理由で借りたのだけれど、ゴダール映画でしか見たことなかったけど、この映画ではより一層魅力的…
スリの次に観賞。
スリは一人の人間を軸に話を進めていたが、本作は少女とロバという二つを軸にストーリーが進行していく。
何か悪いことをしたわけではないのに心も体も痛めつけられる少女やロバ。抵抗するも結…
このレビューはネタバレを含みます
描きすぎないのに、どうしてこんなに心が掴まれるんだろう。ブレッソンの映画は不思議な引力を持っている。おそらく彼の映画の解釈は人によって違う。つまり、彼は、一人一人に異なるメッセージを送る。そして登場…
>>続きを読むマリー役のアンヌ・ヴィアゼムスキーが本田翼にしか見えない。
ブレッソン作品は『スリ』『ラルジャン』『やさしい女』『バルタザールどこへ行く』という順に見てきましたが、喋らずとも手の動きだけで語るカット…
ブレッソン⑤
手足など体の一部を執拗に映し続けるカット割り健在である。人間たちに翻弄されるバルタザール。彼のうつろな眼差しをとらえるショットは意図するものが大きすぎて胃もたれしそう。
アンヌ・ヴィ…
ファーストカット、ロバの体毛が風に揺られるというただそれだけの画から、映画を観るときの知覚に「触覚」が加えられたかのよう。
観客の肌にも風が当たっているようなただならぬ体験。
ブレッソン演出のアイ…
久々にオールタイムベスト候補群に入る映画を観た。
アンヌ・ヴィアゼムスキーのデビュー作。
ブレッソンには珍しいコマ落としを使った素朴なスピード感の演出(64年の映画ですよ)から、売り家となったマリー…
『この映画は美しい。…そしてそれ以上の深い解釈をしてみろと言われると、私は困惑せざるをえない』フランソワ・トリュフォ「ロベール・ブレッソンと≪バルタザールどこへ行く≫について」アート・シアター76号…
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